こっこ@音速パンチ

 東京エスムジカの新譜を買いに行ったら、こっこの新譜『音速パンチ』が出ていた。ちょっと前テレビで強烈りふりふなCFが流れていて、実に印象的で出たら買うよなぁぜってぇと思っていたもの。もちろんというか、買ったのは初回版DVD付きのやつ。さっそく買い、帰って視聴。出だしが笑うよ。撃ち込みって、ちげーだろみたいなかんじ。そこへズッギャンとギターがカッティング。出だしは音速スキャッティ娑婆駄馬ボーカルただし歌詞あり。これがさ、たとえばBirdとかだったら、ゆとりとためとあじわいでさらりと歌ってのけるってかんじのところなんだけど、こっこはなんとなくぎくしゃくジタバタ歌っているようにみえないことはない。SINGERSONGERのハローハローハロー♪、「初花凛々」のときもけっこう早かったし、あのときは十分な速度感があったから、キャパが追いつかないということじゃなく、作為だろうとは思う。
 でもって、ここからが竜虎相撃つと申しますか、一方でりふりふなギターがぶっ飛ぶ、他方でこっこが気持ちよさそうに速度を上げながら、ゆったりと歌い上げてゆく。「音の速さで」とリフレインする歌詞が聴き終わったあとも残響する。タワレコのサイトにあった「〈つきぬけ度300%の超ド級ハイパー・ダンス・ロック・チューン〉」ということばを思い出してワロタ。

音速パンチ (初回限定盤)(DVD付)

音速パンチ (初回限定盤)(DVD付)

HMVレビュー

 Coccoソロ名義のオリジナルCD作品としては、あの活動中止から、実に5年ぶりのリリース!


 絵本2冊『南の島の星の砂』、『南の島の恋の歌』、ドキュメントDVD『Heaven's hell』、そしてSINGER SONGERとしてのシングル『初花凜々』、アルバム『ばらいろポップ』リリースという、独自のスタンスでのマイペースな活動再開をしてきた彼女。


 タイトル曲『音速パンチ』は、圧倒的な音の渦に抱かれて、Coccoが高らかに伸びやかに歌い上げる鮮烈なる超名曲。Underworldすら思わせる壮大なエレクトロサウンドと小刻みな四つ打ちビート...そこから空を切り裂く強烈なギターリフと共にやってくるCoccoのスピーディーなヴォーカル。タイトル通り「音速パンチ」。たとえ忘れたくても忘れられなかった、あの高揚感が再び五感を刺激し、そして優しく包む。
 カップリングには、「どしゃ降り夜空」とマーチングドラムが流星のように降り注ぎ、徐々に盛り上がっていくCoccoらしい名曲「流星群」の2曲の新曲を収録。全3曲収録のマキシシングルは、シングルという枠をはるかに飛び越える質感と充実感をもって、心の琴線を刺激する。
 なお初回限定盤は、タイトル曲『音速パンチ』のビデオ・クリップを収録したDVDを封入!
http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=1412234