炸裂させろよ「だんな様」

 実家で起きてパチンコ。ようやくエヴァンゲリオン2ndインパクトができたんですが、空いているのははたして糞台でためしにやったのみ。面白みはまったくわかりませんでした。午後バカ親が「万葉の湯の無料チケツもらったから行こう」というので、みなとみらいの万葉の湯へ。そしたら、チケツ二枚しかねーの。「アヒャヒャヒャ誰が三枚あるつったよ」「ひっかかったよ。アフォ息子が」とか、とんでもねぇ年寄りだ。しかたなく、ワシはこちぢば状態。おまけに、キャフェテリア方式のメシをバイキングと勘違いしたわけじゃあるまいし、まわりのお客さんがぶっ飛ぶぐらい大量に持って来て喰うわ喰うわ。もうあれだよ。千と千尋のぢぢいばばあだよ。
 最近忙しく肩こりがひどいので、ゆっくり風呂につかり、でもってマッサージ。ここは英国、バリ島、タイ、韓国、日本など、いろんな国のマッサージが揃っている。で、選んだのがタイ古式マッサージ。フット+レッグ+肩と頭というやつにした。まずハーブティなどを飲み、オイルの香りを選ぶ。そして、フットバスに入って、はじまりはじまり。ぐりぐり行くのではなく、いわゆる「生殺し系」な力の込め方。しかし、ツボをおさえるので、妙な感触がある。形の部分ではタイ式らしいストレッチも出た。揉み師のあんちゃんに「ジャップカサイはできねぇの?」とか冗談言おうかと思ったけど、できたら怖いのでやめますた。マッサージが終ったら、丁度八時前だったのでリラックスルームで功名が辻をみることになった。椅子の数は多いし、部屋からの眺望もすばらしいのだが、やっぱりマグロになってテレビを見られる部屋がないのは哀しいものがあるなあと思う。田舎から出てきたばあちゃんみたいなのが、「ハイカラだけどからおけもねぇのかよ」と言っていたのには笑いますた。
 で、功名が辻ですが、実はいつもは仕事をしながらとか、音楽を聴きながらとか、ながらていて、いかにうわの空だったかということを本日実感。何かというと浅井長政の配役。アイアイゲーム名高だとばかり思っていたのに、本日リラックスルームでしっかりみたら、インド人顔でおなじみの榎木孝明ですた。わはははは。いかに嘘っぱちばかり書いているかっつーことだわな。まあでも、このインド人なかなかの迫力でござった。配役で思い出したけど、2ちゃんに明智光秀配役スレがあって、八十助ぼこられているのな。ろくに実績もねえ野に歌舞伎だからってだすなとか。おていちゃんの兄さん役で人気だったのしらないのかなね。踊りもうまいしさ、ハビトゥスすげぇと思うよ。坂東三津五郎になったらしいが、河豚の肝薬味にして氏ぬようなテンパった人々の系列でしょ。私生活もパンクでいいと思うんだけど。w 本日のスジをやふうからクリップ。

 織田軍は南近江の六角氏を攻めていた。しかしある日、信長(舘ひろし)は、一豊(上川隆也)や秀吉(柄本明)らわずかな供のみを連れて、市(大地真央)の嫁ぎ先、小谷城浅井長政榎木孝明)を訪ね、大胆にも一夜を送る。信長暗殺の企みあり。一豊に告げたのは六平太(香川照之)。事実、この機に乗じて信長を亡き者にするべしとの声が城では上がっていたが、義兄の信義を裏切ることはできないとする長政によって陰謀は食い止められる。間を置かず、織田軍は六角氏を平らげて上洛。征夷大将軍に任ぜられた足利義昭三谷幸喜)は信長を父と呼び、副将軍か管領となるよう申し入れるが、将軍の下に入る気のない信長はこれを拒否。畿内を平定したのち、岐阜へ帰陣する。


一豊たちを待っていたはずの山内家は、悲しみに包まれていた。新右衛門(前田吟)の妻、ふね(熊谷真実)が流産し、そのまま急死したのだ。自分を強く責め、戦場の夫には知らせてくれるなと、ふねが言い残していたことを涙ながらに語る千代だが、それが侍の妻として持つべき覚悟であることも同時に思い知らされていた。翌年春、再び上洛した信長は、将軍御所を建設し、京都奉行の一人に秀吉を任命。与力である一豊も、京に留まることを余儀なくされる。

 内助の次は、銃後の妻ッつーことでありますが、合戦とか、坂東三津五郎香川照之やさるの気迫の好演技は、さらっと流して、ふねの氏をガッツリ描くというけれんみあふるる描出にぶっとび。仲間は、こいつぜってー鼻につくってことわかってて、大げさにやってるよなってほどの微妙な表情で、とんでもねぇ役者であることを実証しているように想う。ふね役の熊谷は、姉妹ともにぶっとんだ椰子らであることはつとに知られているわけだけど、そのパンクっぽさで、留守を預かる覚悟でござりますとやっているから、内助がイヤミなく見られるものがあるように思う。ある意味、敵を作らない演出になっているように思う。上川もただもんじゃないと思う。朴念仁ぶりのなかに情感があり緻密だよなぁ。最後の微妙ななみだ目はわけわかんないけど、気負いと夫婦愛の微妙なバランス。戦か家族かとかそんなものを超えるものがあるんでねぇのっていうカンジは、上川の好演あってのことだと思う。 「だんな様」と「なりませぬ」はさくさく出ていたけど、これだと先週、寝言でまでだんな様と言っていたのはいったいなんなんだろうか?奥が深い。