どついたるねんと笑ったるねん

 先週からはじまった新企画?放置プレー企画敗者復活戦インターネット投票。デジタル時代の双方向をにらんだってわけでもないだろうが、その結果発表というのが本日の主題であった。ゴングショーといい、番組企画バトル番組の習作をしているようにもみえるわけだが、たいした意味はないのかも知れない。まあでも、マシュマロヘッドPのチーム鬼軍曹、面食い応援隊(栗原隊長他数名)を従えたチーム密谷、マグロの山田重太郎が頼みのしゃべり場チームウナギ犬、そしてエンジェルを伴ったチーム山本などが対戦というのは、番組じゃなくてもHPなんかで楽しくみせてちょうだいよと言いたいところだけど、さすがに忙しい人たちがそこまではできないんだろうね。でまあ、インターネット投票の結果だけど、一位はチーム山本だったようだ。冷静に考えてみると、桐山三千代さんの諸々の発言はチーム山本応援になっていたのかもしれない。投票するの忘れてた。どーでもいいけど、放置プレーっつーなら、私が今まで一番笑ったとも言える元ピンポンブーデレクター竹内D@原夏美運転手はどうなったの?ナイスショ!とかまでやっていたのにさ。しかも、あれはトミー@釈由美子事務所が出てたでしょ。あれこそ放置プレーだろ。これをどうにかしろとか掲示板とかに書いてやればよかったな。
 まあともかく番組が始まり、さんまちゃんは芥川隆行か、来宮良子か、はたまた西条凡次かというような「人に歴史あり」みたいな前口上を大村昆ちゃんのバカっぽいでっちみたいなかんじで、格調っぽさをクスッと笑うかのように言う。一同爆笑。さんまちゃん「山本がやれと言うから」。本当に投票があったとしたら、収録はさんまに「おいさんま」といったおやぢが氏んだあとなわけで、それなりのメッセージが込められていたのかも知れない。でもそれなら、袖でフジポニー三宅と赤池Dが号泣しているみたいなところをうつしたんじゃないかとか、どーでもいいようなことを考えながらみる。この前のはデーブ大久保ギャグ炸裂、入れ歯のひーさんにぶっとびという、爆笑大笑いが企画を呑み込んでしまったというものであったため、それなりにしんみりしたものもビシッと筋を通しながら、そこを笑い飛ばして行くというような趣向になっていたように思う。ゲストは赤井英和。どついたるねんVS笑ったるねんともいえるガチンコ勝負である。
キーパーソン一号は、高校時代のボクシング部の先生。赤井英和のやんちゃぶりは、いろいろなところであまりにも有名で、喧嘩やらせたら大阪NO1じゃないときがすまないみたいなところがあったことはつとに知られている。先生は「ピュアやった」と回想する。写真はバリバリのリーゼント。ソリマユのメンチ斬りまくりな集合写真にまずは爆笑。赤井は成績が悪くだぶりに。で、「おもろないからやめるわ」と先生に言ったら、先生は自宅に乗り込んで仏壇の前で、親も親戚もみている前で殴り倒したという話。逃げ出したのを公園まで追いかけて、トッ捕まえてボコボコにして、朝まで話した。さんまちゃんは、「絵に描いたような話」などと言いながら、「みんなみてる前でなぐったっつーのはすごいっすね。いくら喧嘩は大阪一つったって、プロのパンチにはかないまへんな」。先生「いや、わしボクシングやってまへんねん」。さんまちゃん「ふつーの喧嘩強いってこと?」。センセ「そうそう☆」。すげぇ。
 キーパーソン二号は高校の後輩。入学してボクシング部に来て、すぐにスパーの相手。たこなぐりにされて、入部早々10回もダウン。辞めると言ったが、押しに負けて続けたという話。いまだに赤いと飲み歩いているってことなどを話す。この後輩と先生は、赤い最後の試合も見に行っていたという。その試合の模様がうつされる。重量級のパンチはすごい。ものすごいパンチがモロ入っている。前に倒れていること。うしろに吹っ飛ぶときはそれでエネルギーを発散させているカンジだが、前の時は全衝撃が頭が吸収というのは、ボクシング観戦の常識である。さんまちゃん「もう九分九厘ダメだったんでしょ?」。センセ「だって、瞳孔がひらいてましたもん。こりゃあかんと思いましたわ」。後輩「まあボクは、酔っぱらってべろんべろんになっているときと同じで大丈夫と思いましたわ」。わははははは。
 キーパーソン三号は、どついたるねん監督の阪本順治。金ないのに出演頼みに行った話などをする。監督がはじめてビデオ録画をしたのがブルース・カーリー戦だというとっておきのエピソードを公開。そしてみんなでビデオをみる。ともかくひたすら、しゃにむに前に出る。「ナニワのロッキー」は伊達じゃない。だけど、赤いの風貌はIWGPのドーベルマン山井を馬路やばくしたかんじ。それが撃ちつづける。最後はちょっとパンチが流れているなぁと思ったら、カウンター気味にフックがシュタッと入って、ノックアウト負け。さんまちゃん「ホントのバカですな」。先生「高校時代からそうでんねん。もの本のバカ。ともかく前に出るだけ。でも絶対逃げない」。その先生はボクシングのアマチュア規定に抵触し、半年資格停止になりながらも、赤井の映画にレフェリー役で出たそうな。渾身の思いやりか、はたまたただの出たがりか。センセはチャブ山崎の母のような表情で笑っていた。しんみりにぎゃははをかぶせ、ぎゃははにしんみりをかぶせ、さんまちゃんなりの話芸がまた変容しつつあるのかもしれない。
 山本布美江筋肉隆々の腕組みでどんなもんだいとでてくるかと思ったら、でてこない。山本「ごるぁああ、実力わかったかどあほ」。密谷「キャイーン」。原夏美「あなたの企画のほうがすてきだったわよ」。などという寸劇もなかった。つーか、ドラマもやればなんかいいのにね。前にやってたみたいなガチなものもみたいし、シューリョーP高橋のネタ系もみたいし。w