キメ台詞?

 功名が辻、またまた結局見てしまいますた。つーか、仕事していたら、横でバカ親が見ているので、結局みてしまった次第。「歴史解釈」という理屈付けは一応しておいて、自由奔放に遊びまくっているというか、上川隆也のまっつぐ朴念仁ぶりと、戦国時代とは思えないトリック仲間の奔放が妙なリアリティを作り出している。「いやでございます旦那様」ッつーのがキメ台詞なのかね?んなことはないのかな。とりあえず旦那様、旦那様と、必殺の中村モンド姑菅井きんさんの「むこ殿」のようというか、それなりに「貞淑」っぽいパフォーマンスはあるけどさ、上川の両ほっぺつまんでダヨ〜ンみたいにひっぱったのには、爆笑だった。しかも、一番遅くまで寝ているというずっこけのあと、トリックの手品師のようにカカカカカカカカと笑うし、しかも金のロンブーがでて、おお!と思ったら、どこかでみたような、キターーーーの生瀬勝久まででて、いつものパフォーマンス。
 ワハハハハと笑っていると、真っ赤な着物着た舘ひろしが登場。新宿鮫のような渋い表情で決めているんだけど、ちょんまげもっこ舘ひろしなので笑ってしまいますた。ともかく、若い二人が貧乏しながら、家臣その他養ったッつーことを示すためか、つぎはぎの着物つくって来たり、それでもってお市の行く末を癒しだぜみたいにながめたり、仲間由起恵のずっこけしっかりしっとりの七変化。だけどさ、お市暴れん坊将軍元配偶者がまないたを「なまいた」と言い間違えたり、けっこうアレな部分もあるけどね。お市と千代は、忍びっつーわけじゃないんだろうけど、一般ピープルとにこやかに交流する上様、黄門様状態。とまあ、今回は女たちの功名が辻と申しますか、家事、こしいれなどという風景が中心で、香川照之筒井道隆は一回休み。貧乏な挙句、出陣の旗印がつぎはぎっていうのは、「歴史解釈」なんでしょうか。
 お市がこしいれした浅井役は、名高達郎アイアイゲーム。これもまともな二枚目じゃなく、阿部寛風のシュールで、すっとぼけたパフォーマンスをしながら、逝って欲しいし、このドラマが悲劇をどのように描くかはちょっと興味深いものがある。「下痢をしたサルのよう」という、演出の無理な注文をなんともいえない表情で切り抜け、その表情を二度も怒アップでみせるというわかりやすさに協力して見せた秀吉ちゃんに乾杯。あーあ。またテレビのこと書いちゃった。つーか、上川のアクセスバカに多いのね。そんなにチャネラー好みのキャラとも思えないのだが。