エンタと老人

 めちゃイケのあとごろごろしていたら、歌舞伎好きな親たちが中村鴈治郎のNHKスペシャルをみていた。扇雀飴の話などをしながらみているわけだけど、こうしてみると歌舞伎というものは、ちょっと違うように見えてくる。『曾根崎心中』の芝居がなんだか、曾我廼家明蝶女形にみえてきたみたいなことは、大衆芸能としての歌舞伎にとって、けっして不名誉なことではないはずだ。間は能に学んだという逸話、畳にそって歩き方だけを一ヶ月したという話、その歩き方の訓練を写した映像など、すごいものだと思わせるものがあった。対して、エンタの神様を見ている途中、小梅太夫に対して、「もう少し踊りの訓練くらいすればいいのに」などと親が言っていたのには、笑った。とはいえ、「チクショ〜」には爆笑だったし、ててんてんのすてんててん♪と小梅太夫がやっているとき、バカ親はてれつくすってん♪などと雁首そろえて合唱していた。今日の小梅太夫のチクショーはなんだかきれがよく、スキーのジャンプ仕様があったりしたほか、最後にぽおおおおというのがでた。
 桜塚やっくんについては、陣内のできそこないみたいだとか、恋からの浦部いずみみたいだとか、めちゃくちゃな言われようだったが、親もけっこうウケテイタ。「甘いよ」というツッコミにツッコム、スピードワゴンネタは、かなり笑った。まちゃまちゃの「メイクはすごい、覆面レスラーだ」というナイスギャグにポカ〜ンだったのに、画面に向かって突っ込みいれそうな勢いだった。次長課長については、アホメガネの河本には、大木凡人のできそこないみたいだとか、ウケていた。しかし、その後の展開は、ぽかーんとしていた。コントでは、井上のアホっぽさが炸裂する間もなく、アホアホやへタレを知らないと虚無な目で伏目がちにぼそぼそ言っているだけのおかしさはわかんねぇだろうなぁとは思う。
 しかし、採点の忙しさから、二日の日記がなかったのに気づかなかった。もしかすると消えたのか?でも書いた覚えがない。過去日記で日記を移動し埋めた。ここで一日空ければ、時々書くペースにできたのだが、まだまだ神経症的な日々は続くのであった。ばかぢゃねぇの。おれって。とほほ。