にんじゃ

 今日は家にいてずっと仕事をしていた。めずらしくはかどった。もう見るのをやめるはずが、また功名が辻をみてしまった。ヤヴァイ。習慣化しやすいタイプだからだ。はじめた最初からみた。以前はいきなりN響=オープニングだぜみたいだったのが、ホームページにでているあらすじ図解みたいなコーナーが入っている。エロかっこいいの倖田來未が紅白にでて昔風の人々の度肝を抜いたりしているわけだし、またデーモン小暮が相撲解説で出て意外な−−テレ東かなんかの深夜番組かなんかを通じて知っている人にはつとに有名だったわけだけど、悪魔なのに超絶な−−角力通ぶりに「『言葉が悪魔らしくなく丁寧で感心』『素人にも分かりやすい』などといった声が挙がっており、悪魔メークとは対照的な言葉遣いと専門家ビックリの博識ぶりにお茶の間の相撲ファンが驚いたようだ」などという報道までなされ、視聴率もあがったなどということがあって、まあなにがあってももう驚かないけど、スゴイ努力はしているんだろうねぇ。
 さて、とりたててジャニもなにもない大河ドラマをどう見せるのか?団塊さえみりゃああとはどうでもいいよということなのか?そんなことを考えながらみたのだが、やたらに展開が早く、また45分が小さく仕切ってあって、そこにいろんなものが入っていて、なんともアップテンポ。しかも、飽きさせないように目まぐるしくキャラが次々に繰り出される。行方不明になっていた香川照之がにんじゃになって登場したのにはワロタ。押さえ気味の演技ながら、見せ場はつくってあり、なんともかまびすしい。しかし、にんじゃを介した千代の輿入れまでの奇想天外な「歴史解釈」にはぶっ飛びますね。来週は「炎のなかで千代ぉぉぉぉぉ」だもんな。朴念仁みたいな役どころをやらされている上川はかなりかわいそうなかんじすらした。
 一方筒井道隆は妙に額がテカっていて、こざっぱりしているものの、往年のヤバさが歌舞伎まくりってかんじで、けっこう女性ファンがまた増えるんじゃないでしょうかね。昔学生と『あすなろ白書』について議論した時に、キムタコが善良な役どころで、筒井がやばい役どころってちょっと違わないかと言ったら、ゼミの連中が「筒井は男の人が見るのと女がみるのじゃちょっとちがうかもね」とカルク一蹴されたのを思いだした。まあ今回はヤバサばかりではなく、孤高のモラリストであり、しかし醒めきっていて、どーでも(・∀・)イイ!!じゃないというカンジで、まだ明示されていないけど、なんかすげぇくだらねぇことのために大英断してみましょうかみたいな雰囲気がでていて、もしそうだとするならば、今日的にはわかりやすい解釈なのかも知れませぬね。
 信長はまだまだもっこ館ひろしで、あいかわらず怖い顔してにらみつけていて、定型的じゃねぇのっつーくらいに、ほとんど表情がひとつであるところが、非常にシンプルで素敵かも知れないと思いますた。
 仲間由紀恵は得意の微笑で、はっちゃきになっていて、よく考えてみると、かなりむちゃくちゃでござリマするがなってかんじもしないことはないのだけれども、もっとぶっ飛んだサソリ嫌悪の谷原章介な大奥をみてしまっているから、さほどヘンに思わないから不思議である。つーか時代考証だなんだと言ったって、昔からすればトンデモであることには変わりないわけで、キクノスケとお竜さんがケツコンした時も、ショーケンの人斬りも、こんかいのなんやかんやも大差ナインヂャねぇかって思いますよ。座頭市がタップ踊るくらいなら、踊ってねぇかw、ここで「まるっとお見通し」が出てもノープロじゃないのかね。全部みるかどうかはわからない。全部みたのは少ない。何度も見たいと思ったのも少ない。月並みだけど、花の乱だけは別格だと思ってます。w
 しかし仕事に乗ってくるとメシを喰うのを忘れる。朝からパン喰っただけだ。緊張感で胃袋がぴくぴくして腹が空かなかった。テレビみて、日記書いていたら、腹がぐうぐういってきた。