木村カエラと坐禅小僧

 SakuSakuのDVD第2弾がジゴロウの残りではなく、ヴィンちゃんであることは、それなりに不満ではあるものの、ゴイゴイの一件もあることですし、どのあたりがどのように入っているのかは非常に待ち遠しいものがあるわけですけれども、またまた4千円以上するので学生さんには買いにくいだろうなぁと思ったりするのでした。そーいや最近みてねぇなぁと思っていたら、ここのところMTV他の音楽チャンネルで木村カエラのYouという曲のPVが何度も流されている。なにかと思ったら、今日発売なんだね。
 好きな音楽はロック☆というジゴロウの語り口調が懐かしく思い出されるし、前回のDVDなんかに映し出されている音楽は、ぴょいんと跳ねたりして、ロック☆ぢゃんつーようなものであったわけだけど、今回のものは出だしのうぃすぱぁ気味のボーカルなんかは、ちょっとクレプスキュールな香りもしたりして、おおおおおと思った。しかし、やっぱ音がロック☆な人なワケで、それなりのごつごつしたものになっており、またガチまぢになにかを追求するようなものにしますたとかゆっているわけで、やっぱロック☆なんだなぁ。ところがPVは、妙な動物とかがうねうね出てきたり、ヘンな絵が書いてあり、しかも「カエラの脳のなか」とかゆう字まで出てきて、なんだよこれってかんじだったけど、まあそれなりによいんじゃないでしょうか。魁音楽番付では、「歌詞とはだいぶちがうかんじになっちゃってるけど、映像は監督と遊んでみますた」なんつってたからこれでよいのではないでしょうか。
 魁が終わって、音楽チャンネルにかえる。プロモばっか流しているチャンネル。ZAZEN BOYSの「USODARAKE」をやっていた。ドラムスがかわる前で、このころはこれでいいちうか、このころはけっこう萌えと思っていたし、ファクトリーでやった時なんかは、PVとかCDでは絶対ありえないような、向井のリフリフ暴走みたいなのがあり、その間合いが実にスゴイもので、まあ言ってみれば、いい時のジャファーソン・エアプレインのように得も言われないものがあった。そのへんのあんちゃんたちみたいな衣装もそれはそれで知的なカンジがするとも言える。しかしである。最新曲のプロモを昨日の深夜遅く京田未歩のバンドのPVが流れたあとにやってたのね。柔道マンのドラムスがマイク・ハントみたいな図体で、ドッカンドッカンやって、他の二人の衣装もみるからにすげぇやばいカンジで、しゃにむに弾きまくって疾走する。このPVをみてから、この前のお台場ライブの録画を見直すと、ラブサイケデリコって意外にロックぢゃん☆みたいな・・・というパフォーマンスも悪くないけど、ヤバサが違うよねってかんじがする。
 他方、最近の坐禅小僧たちは、それなりの曲のおさまり、まとまりというようなものをわかりやすく伝える工夫みたいなものをシュタッと出しているったカンジがあって、このへんは出来のいいライブの時ビュッ、ビュッと、思いついたように感じとることができるようなものとは違ってきているように思う。つまり前の時なんかは、基本的にバラバラに崩壊しつつあるような曲の様相があって、そこに一瞬の間合い、ノリみたいなものとして、多くはリフリフなノリノリな刹那に曲のおさまりみたいなものが、淡くかすかに明滅するというようなスリルが会ったとも言えるような気もする。それはもちろん自己満足と非難されても仕方ないものなんだろうとは思う。しかしそれを踏まえてなお最近のドラムスがかわってからの坐禅小僧の凄さは特筆に値するように思う。いつも思うのだが、なんで坐禅なのにおきょうみたいなんだろうか。