細木数子ホリプロアワー

 家にいると、いやでもテレビを見てしまう。連続三部屋で二部屋にテレビがある。テレビがフル稼働で、筋肉バトルだとか、細木だとか、年寄りのくせにフリッピングザッピングでぎゃははははと笑っている一同がいるわけである。いやあこんなところで六人いて、朝から深夜明け方までテレビつけっぱなし、まわりのスナックほかカラオケ歌いまくり、酔っぱらい騒ぎまくり、893喧嘩しまくりなところで、おしくらまんじゅうみたいにしていきていたのだから、まあ川の字でねるどころの騒ぎではない。っていうか、実はジイ様が左官屋を引退したときに道具などを置いていたところを改築して部屋にしたので、昔は一部屋狭かったのだ。風呂もなかった。そういうところでも昔は平気で机に向かっていたが、今は軟弱になったので、さすがに気が散るのである。本とか読んでいても、細木がすげーことゆってるとか、ペナルティのワッキーが跳び箱すげーとか、よけいなお世話なことだが見所を案内してくれる。鬼ウゼーとは思いつつも、ナビは的確でつい見入ってしまうのであった。
 一番笑ったのは、「細木の番組にあびる優出てるじゃんか」というナビで、キターというカンジでありましたが、和田アキ子に焼きいれられたわけではないのだろうが、妙に柔和で細川ふみえ化しているようであり、いまいちなわけだけど、第二のユウキにならないようにビシッとして欲しいと思われる。というか、和田さんに、細木さんじゃあなんともにんともだろう。和田さんは、細木を数ちゃんと呼んで、ボケるとボコるまねまでして、細木もその辺はわきまえてちゃらけているものの、若手には厳しいよなぁ。ホリプロスカウトキャラバン優勝のなんとかとかゆう子供が出ていて、細木さんの占いで応募して優勝したと、ヨイショしまくりなのに、「うれますか?」と聞かれて、「うれない」とキッパリ。まぢがちな一喝に涙ぐむ子供。しかし、数ちゃんは「名前悪い」と指摘し、例の「変えるなら教える!」。和田「私が変えさせます!」。子供「変えます」と笑う。さあなにか?
 ところが突然別の芸人が指名された。X−GUN。なつかしい。ボキャブラ。いまや北野タレ名タレント。「くりぃむよりちょっとだけおもしろくなかっただけなのに」という名言が忘れられない。安田大サーカスのひろのにいちゃんみたいなほうが、必死のボケかマス。さがねはあいかわらず板尾のできそこないみたいなだけ。細木に落ち目だとかなんだとかボコボコにゆわれる。「名前が悪い!」「15年これでやっていたけど」「このままだとホリプロもクビ。変えるなら教える」「はい!変えます」と目の色を変える二人。ここでシビアに叱られる二人。「同世代の東は司会、俺はにぎやかし」などとバカなボケとかちゃらちゃらしないで、ちゃんとタイミングを見極める目を持て、頭を持て。「はあ?」とポカーンとしているふたり。あほや。わははは。しかし、「名前は別の番組で言うわ」。エエエエエエェェェェ。そりゃねぇだろでちゃんちゃん。