北野フォーク王決定戦

 年末年始の特番は、面白いものが少ないと思っていたんだけど、今年はけっこう注意してみていて、なかなか面白いと思います。テレ朝のサトラレ祭が意味わかめだったけど、結局全部みちゃったから、よい企画だったのかな。しかし、あそこまで時効警察の宣伝をくり返すっていうのは、尋常じゃなくすごいよね。「趣味で捜査」とか、「気が向いたらみてちょ」とか、いかにもというコピーが「修行するぞ」のようにくり返されて、みるぞと思っちゃったからな。でまあ、さっきみつけたのがフォーク王。

 現在、巷ではおやじバンドブーム!
 かつてのロック少年たちが、当時お小遣いでは手が出なかった憧れのギターを片手にロックをシャウト! ちょい悪オヤジしちゃっています。


 一方、かつてのフォーク少年たちは、フォークソングが世に溢れていた時代を懐かしく思いつつ、こんな風に苛立ちを覚えているに違いありません。フォークを知らない子供たちが多すぎる…と。
 そう、控えめなフォーク好きのちょいイイおやじたちは、心の中で「あの素晴らしい歌をもう一度」と、フォークソングが今一度、日の目を見るのを切に願っているのです。


 そこで、そんな熱〜いフォークファンのちょいイイおやじのために、ちょいエロおやじのビートたけしが真面目に本気で一夜限りのフォークライブを開催!


 伝説のフォークミュージシャンの登場、名曲のトリビュート…etc、そしてそして…あの“亀有ブラザーズ”だって、フォークソングを歌っちゃうかも!? なのです。

 なんか焼きの回った説教クサイふぉーくおやぢが、愚にもつかない講釈たれるのか、それともああああああというゆうような、伝説のおさんたちが、復活して涙もののフォークを歌うのか。私の興味はひとつで、中山ラビがでるかっつーことにつきる。ひらひらひらひらやってほしいんだけどな。ちょいわるおやぢとかゆっているから、期待薄かもしれない。ほんとは、りりぃとか、それなりに腰の据わったおばはんに出て欲しいけどね。森田童子とかどうなってるかとか、方向は違うかもしれないけど、カルメンマキ、安田南、兼田みえこなど、みてみたいなつかしい椰子はいくらでもいる。だれもみねーかしら。w
(番組みたら)
 そんなんじゃなかった。プロはいたけど、どっちかというと完全にストリートとか、ライブハウスとかでやっている人たち。お店やりながらとか、仕事しながらとか、かみさんに喰わせてもらいながらとか、そんなことしながら、青春放浪している人々。「しめっぽくて、よわっちくて、女々しい。じつにフォークですね」とダンカン。女々しいは怒られるだろうけど、いいたいことはよくわかる。選曲も、NSP夕暮れ時は・・・、井上陽水こころもようなどだし、電話ボックスでギター弾きながら恋人口説いたとか、文化祭でやったとか、フォークジャンボリーとか、ジツにフォーキーぢゃねぇか。寮の部屋で誰ともなくギターを弾き出し、でもって悲しい曲とかみんなで歌ってふるさとの高校の放課後の校庭を走っていた級友などを思い出す。寮の部屋コン=合コンにきた津田塾の学生は「視野を広げるために来た」などと衒いもなく言い、ギターで歌い、時々英語の歌とかみえはって歌ったりして、みんなファッションも考え方もなにもかも芋臭くてしょーもねぇ連中ばかりだったとも言えるけど、そんなこんなが年輪を経て再現されていた。鎌田哲だっけななぁ。名前忘れたけど、カチンコチンすとりーとしてきますたみたいなオヤジがいて、五つの赤い風船のギターかなんかが伴奏していて、ぢぢいで貧乏くさいけど、眼がとても澄んできれいで、ニートなガキたちの心に染みるものもあるんじゃねぇのかなっつーカンジ。元気が出るテレビのぢぢいばージョンとかありえるんかしらとか思いつつ、たけし「次はヘビメタだな」。内田裕也がシャウトする横で、踊るキキキリンがみたい気はするけどね。しかし、ビリケンはいつみても「反則」だと思うよ。w