明石家サンタ

 バブルの時も、不況の時も、イブというものは特別なもののようで、自称「一流ホテル」ディナーパックみたいなバッタモンの商品はもはやなくなったけど、リッチ層はパークハイアットあたりに、そうでない人はそれなりにというふうにそれぞれのイブを楽しんでいるように見える。みくしでも話題になっていたが、この時期迷惑メールが増える。これがまたあざとい。ひとりはいやなのんみたいに書いてあって、こんなものにひっかかって「萌えー!」と眼血走らせてメイルして、竹の子はぎのようにメイル連発誘発で利用料金青天井みたいになるのがいるんだろうねと考えるとにゃんともにんともだ。また、イブの夜にウチウチのあんちゃんたちは、深夜のバーみたいなところではっていて、二人組みたいなのを探しているんじゃないか。またうつむいて寂しげなら椰子らを待ちかまえている占い師や、相談相手風などが町中に跋扈している。なんとハードボイルドなことよなぁと思ったりする。私は、ちょっとパチンコに行き水戸黄門で2万発のクリスマスご祝儀、でもってジムでいつものように泳いだほかは、あとは仕事三昧であった。ホントだよ。
 クリスマスなんて嫌いだ!という不幸体験をもっている人たちに明石家サンタ。八木さんはこれだけのために来ていて、渇いた心を潤す。生放送だから、とんでもないのがやってきてとんでもないことを言い、アセアセという場面もあった。「むかし小岩に住んでいたとき女の人とつきあっていたでしょう。さんまさん。ボクその子どもです」。さんまちゃん「しゃれならん」とがちゃぎり、とまた電話「小岩のジロー(ジローじゃなかったっけ?)です。お父さんと呼んでイイデスカ」。速攻がちゃぎり。そのあとの不幸の電話の男の人が声色で「小岩の・・・」。さんまちゃん「あほか!」。このあと、小岩の女性を知っているという女性からも電話があり、ちょい有名になったからといっていいかっこさらすなよごるぁああで、商品ぼったくられたりして、仕込みじゃねぇのとか思いつつも、かなり笑いますた。
 このあとも、チョイワルオヤジブーム@ジローラモを見て、感じ入るところがあって、「オレはちょっとヂャすまねーぜ」と馬路893になったという主婦の人とか、カレシが泥棒でパクられたとか、彼女が外国の人で強制送還されてもう会えない、結婚しても入国できないとか、ホンマカイナというネタが炸裂してゆく。さんまちゃんも最後のカレシが泥棒でパクられたっつー女性とパーチー中の若者たちが、クリスマスで大騒ぎしているのを見て、ホンマカイナと思ったみたいだ。結婚したら、一通の手紙に写真が添えられてきて、「あんたの女房は整形美人」と書いてあり、言えなくて言えなくて(さだまさしかちゅうの)、お酒の力を借りて、聞きますた、干したら次の朝「ごめんね」と書き置きがしてあって、妻は姿を消しますた。でもってここでこのオサーンが渾身のメッセージ「帰ってきてくれ!」ときぜんとゆくかと思いきや、完全につぶやきシロー状態。あへあへあへ。さんまちゃん「ビシッときめたれや」。ハガキに整形前と整形後の写真が貼ってあるらしい。「整形前の顔もなかなかええやないっすか。可愛くて」。なぜか照れるつぶやきシロー。やおら決然と「○○ぅ〜、顔もきれいけど、心のきれいさが好きですた」。微妙ダヨなぁ。
 レイザーラモンRGからも電話。ギャラが十倍格差とか、自腹でHGのプロレス見に行ったとか、仕事くれとか大騒ぎ。新しいネタがあるといいつつ、「フォフォフォフォー」とかわけわかんないのばかりで、ガッチャリ。芸能人としては、きいた声のバカっぽい女性から電話。「りんこです☆」。おいおいおい。さんまちゃん「コリン星からでっか?」。小倉優子「そうです☆」。さんまちゃん「コリン星は電話つながるの?コリン星ってどこにあるの?」。ゆうこりん「港区です☆」。おいおいシャンパン飲み過ぎじゃねえのか?などと思っていたら、またからくりテレビの水泳を蒸し返しだした。「あほんだら」とかゆわれたのが悔しいと、便所で二時間もすねていた一件をぐだぐだぐだぐだ。さんまちゃん「人間としてダメや。おまえを泳げるようにしようと、豪華コーチ陣とかそろえて準備していたんや。それが15分で泳いじゃったら、全部スタッフの努力はむだやないか。アホンダラ」。ゆうこりん「およげないふりしろっつーの?」。さんまちゃん「人間15分で泳げるようになるモンやない。生まれてすぐ泳げるようなもの。そんなことができるのは、稚魚とウミガメだけぢゃ。あほんだら」。ひつこく泳げなかったとごねごねで結局プレゼンとゲット。「ありがとりんこ☆」。馬路うぜー。普通私の場合ゆうこりんなどと書くのは非常にためらわれるのである。しかし、まったく問題なく書けるところが、この椰子のすごいところかもしれないと思うこのごろ。