ラーメンと生卵

 さんまちゃんのからくりテレビを見て、東京に戻ってきた。帰路渋谷でちょっとパチンコをし一箱サクッと出した。昼間に三箱出したので、四箱の勝利。パチンコはCR吉本興業。突然確率変動モード搭載。途中で、連打ボタンを駆使したゲーム仕様の画面が登場して、はらはらどきどき。例えば確率変動後のチャンスタイムも、ゲームっぽくなっていて、ボタン連打で大興奮なのである。突然モードが多く、わりに人気がでるかもしれないが、やや爆裂感に欠けるような気がする。海系>>黄門・エヴァ>その他で言えば、やはりその他の部類だと思う。
 小腹が減ったので永福町大勝軒でラーメンを喰う。遅くまでやっているので時々行く。まあチャリで行くのはちょっとキツイ。善福寺川を迂回するルートとしては、水道道路まっすぐでよいのはわかっているのだけどね。そんなことはともかく、猛烈に熱いスープなのに湯気が立たないのは、油の膜があるからと思うけど、しかし、あっさりとした透明なスープで、好みのタイプのラーメンだ。不思議だったのは、生卵というメニューがあるのだ。ゆで卵はない。生卵のみ。かといってメシもない。これだけこだわったスープのラーメンを、チキンラーメンみたいにして喰うのかなぁとか、あるいはむかしの懐かしい即席えぞ味ラーメンのように卵とじにするのかなぁとか、あれこれ想像していた。それが今日はじめてわかってしまった。
 となりのあんちゃんが生卵を頼んでいたので、思わず見入った。どうするのかと思ったら、あんちゃんは卵をついてきた小鉢のような器に割った。そして、かき混ぜた。で、卵とじかと思ったら、あんちゃんはいきなりふつうにラーメンを喰い出す。スープを一口。そして麺を箸で……、そうか。この手があったか。というのは、スキヤキの肉を卵につけるようにして、麺を卵につける。要するにあまりにスープが熱いので、生卵につけるという発想なのだろう。そして味もまろやか。ひとしきりこのかたちで喰って、卵がなくなったら、あとはふつうにラーメンを喰う。汁は一切濁らない。他の人がこの形で喰うとはかぎらないと思うけど、かなり感心してしまいました。