卒論最終〆切前夜

 黒百合姉妹のチケツを買って、学校へ。一日中卒論その他の話し合い。忙しい。出も、私はこういう緊迫した状況はワクワクして好きなのだ。脳細胞が活性化したカンジ。出、泳いで、ほいでもって阿佐ヶ谷でメシ。帰路電車のなかで、オダギリジョー別離という記事をつり広告で見た。あんちゃんが「こいつカリフォルニア大学なんだぜ」とゆっていた。舞台俳優なんだね。次長課長井上が「お笑いの人」とかゆっていたのはひどすぎる。お笑いはともかく、NHK教育テレビかなんかの、ガキ番組のシュールな奴で、とりのとさかみたいなのつけて、コケコケやって、小学校のガキに笑われたりしてたらかなり笑える。「お前ヘソねーじゃないか」というコルゲンコーワのCFみたいなのに。
 卒論もほぼ全員の目処が立った。あとは、明日無事に提出してくれるのを祈るのみだ。不思議に真面目な奴ばかりが残っている。そんなものなのだろう。私は一年の時から試験の答案を最後に出すようなのに注目している。答案をとっとと出して、出ていくようなタイプは卒論もとっとと出す。これに対して、最後まで書いているようなのはかならず卒論もそうなる。かなりの確率で「要注意な人々」はわかるものだ。今年もズバリ的中。出来は悪くない。今日の午前中研究室にみせに来た椰子が、四時にメイルが来て「まだ印刷がすまない。明日になる」と言っていました。これが最終日にこんなだったら、留年決定だったわけですね。いろんなトラブル、アクシデントがあるわけで、皮算用は命取りになる。明日は五分遅れとかで、留年が決定した人たちのケアをしなくてはならない。逆ギレするようなのもなかにはいるので、気が重い。灰皿とか投げないで下さい。投げても留年ですから。早く出さなかったあなたが悪いのですから。でも、そんなこと言わずに、黙って話をきかなくてはならない。
 今年は卒論のファイルが昨年までと違うものになった。昨年までは「とめぞう君」という商品で、布ばりだったし、留め具もなかの紙も丈夫で、綴じ具合も悪くなかった。象の絵が描いてあったのも笑えた。しかし、製造中止になったらしい。成蹊も東洋も使っていたのに。対して、今年のはきれやすいし、とめにくい。丸善の商品であるが、少なくとももう少しなかの紙は丈夫ですべりのいいものにしないと一括納入にクレームをつけないといけないという声が挙がっている。いい点は、色がブラウンでなかなかきれいなことと、中の紙についている粘着テープが非常に強力ではがれにくいということである。ともかくかなり製本が手こずる。社会学研究室ではいろいろなノウハウを蓄積し、研究室に今日明日とブースをつくって対応している。できない人は1人で悩まないで来て欲しい。製本ファイルを変えて留年者が増えたら、それなりに問題になるかもしれない。ますますの製品の改善をお願いしたいところだ。商品自体は採用したいものだからだ。