女子大のトイレは、男子トイレが数的には少ないです。でも、人数比にしてみますと、必ずしもそうとは言えず女性用が足りないともいえます。現に入試の時には、いくつかの男性用トイレが女性用となるほか、仮設トイレが設けられます吹きさらしのトイレは、物置とも昔の電話ボックスともつかないもので、かなり気の毒なものがあります。デパートや催し物会場などのトイレで、女性用のトイレが足りないような場合、男性用トイレで堂々と用を足してゆく人がおりまして、その多くはいわゆる「おかん」だったりして、そのたくましさは、非常に感動的だったりもします。ところで、女子大のなかでもあまり男性がいない建物があり、しかも先生など男性が絶対いない曜日に大教室で就職の説明会などがあると、ほとんど当たり前のように全トイレ女性用になってしまっているそうなのです。
日曜日にそういう建物の片隅の目立たない教室で、研究会がありました。その出席者（男性）がトイレの朝顔で小用を足していたら、個室から出てきた女子学生が一名。出席者と目が合う。ギョエッと固まる二人。出席者「ここは男性用ですね」。女子学生「きゃああああ」と叫んで出ていったそうです。まさか男性がいるわけないと思う状況。だって研究会は片隅で、フロア違い。しかも会社説明会で女子トイレは満員。しかし、研究会の教室のフロアには男性トイレがない。で、フロア違いの男性トイレに行った。かなり女性ばかりで慣れない出席者はびっくりしたそうです。双方ともに不可抗力で、今回の場合男性側は気をつけようがなかった。女性もやむにやまれない事情でしょう。また大学としても気をつけようもない問題です。そんなことがあったと書いておくのは一定意味があると思い書いてみました。
