7期生忘年会

 昼過ぎから日サロたちの卒論指導。ギャル社会学ッてどんなものになるのかと思ったが、学校でふつうに部活やって、副部長とかまでやり、勉強もできて、遠距離通学で・・・んでもって、ギャルみたいなノリというものを、一つの生活史として聞き書きしてすすめたのは、それなりに手柄だと思った。指導が終わり、ガングロ日サロとJJお姉系@元ヤンというパッツンパッツンの二人と帰る道すがら、休憩時間のるーまそ読書会の人々とはちあわせた。挨拶などをして、所用をすませ、夜は7期生の忘年会に顔を出した。卒業して二年もたつと、それなりにみんな面構えができてくる。独自の掲示板までつくって愚痴っていた連中が、一言も愚痴を言わなかったのが印象的だった。一番愚痴を言っていたのは私かも知れない。
 場所は新宿住友ビル52階のダイニングバーのようなところ。ある意味特等席だと思う。窓際の席。壁は全面硝子ばり。硝子の外にある作業用の足場にも手を伸ばせば届くような場所で、副都心からの風景が広がっている。最初はいい景色だなぁと思っていたのだが、そのうちむかしここに寮の友達たちと来て、中の吹き抜けから下を見て、クラクラ来て腰を抜かしたのを思い出した。あのときは神経症がひどかったこともあるのだろう、今回はさほどクラクラ来なかった。
Uターン就職をした卒業生が、再上京をしたがっている話などをきく。卒論の主題が上京の社会学で、地方出身者たちにインタビューをしたなかなか読みごたえのある卒論をまとめた学生だった。計画的にUターンしたものの、いろいろ地方なりのさみしさがあることは、私も体験したことだ。テレビは早い。店もすぐ閉まる。映画は来ない。「格差」の逆用を言うのはたやすいのだが、行うのは難しい。一度詳しく話をきいてみたいと思った。
 最後のほうは芸能ネタ。TBSの今度の昼ドラが面白いだとか、『白い巨塔』@唐沢バージョンの学部長でてゆけシーンワロタとか、そんな話。小梅太夫の話になったら、知っている者約一名。イヤだということだった。そのうち霧がかかって窓の外はなにも見えなくなった。帰りに下から見上げると、高層ビルの上の方だけ霧がかかっているのが見えた。
 ゼミ十年のイベントはないのかみたいな話になったが、やりようがないだろう。教員にリーダーシップがないから、来る気があってもうだうだやる奴らしかいないし、ホテルでバンケットみたいなことは冗談でしかない集団だ。まあやるなら、まりやか、いせやか、あるいはがぶり貸し切りみたいなパターン。百数十人しかいないわけだよね。だったら、出席率から言えば、まりや二階貸し切りという程度だと思いますけど、そんなことが実行できるくらいなら、もう少し溌剌としたゼミになっていたはずだぜ。「今日呑むぜ」とか、「来週呑むぜ」みたいなノリならやりたいけど。