日曜の伊勢佐木町、文芸書か学術書を買おうと思い有隣堂をひやかしていたら、西原理恵子の『営業ものがたり』が平積みになっていた。ずいぶん前に出ていたみたいだが、気がつかなかった。「西原、生涯の最高傑作」である、「うつくしいのはら」というのが収録されているらしい。何かと思ったら、釣り広告がかまびすかった「PLUTO」の改題みたいだ。ぺらぺらとめくり、なんかこれって欽ちゃんの仮装大賞に出てきた原爆の仮装みたいなものか?まさかねぇ。都知事に「早くカジノつくってちょ」とかゆってると、前知事にばかにされるようと言いそうになりじっくり再読。PLUTOとか、ほぼ同じ時期だったロボイドなんかを思い出す。ギャグとか、アイロニーとか、無頼とか、ブルースとか、汚れとか、女の子の感性とか、寓話とか、絵本とか、安易な着地点を爆砕しながら、「うつくしいのはら」。「あおいそらとそらまめ」。アレゴリーくそ食らえ。まんがにしてやるぜってこと?手塚をこえましたね巨匠とかゆって、思想用語駆使したような理屈ゆったらどんな意地悪されるんだろうか。他の本を見ても、ばかばかしくなったので、これだけ買って帰ってきた。
- 作者: 西原理恵子
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2005/10/26
- メディア: 単行本
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こうなったら、プルートだけじゃなく、大先生の『バンパイヤ』とか、『やけっぱちのマリア』とか、同じ吉祥寺ちゃんの『イアラ』とか、『肉面』とか、あるいは映画とかでもやってくんないかな。個人的には、『汚れた顔の天使』とか読んでみたいよ。こういちくんでいけちゃったりするところがこわいかも。