世田谷緑道散歩@“元気散歩マップ”

 水曜日は休日出勤し、某学会誌の書評を執筆。ボチボチ読んではいたのだが、いざ書くとなるとブログのようにはいかない。査読があるとないでは大きく違うような気もする。ただ、ここに書き散らしたことはけっして無駄ではなく、そこそこ引用して書くと楽になることはたしかである。一種のデッサン帖のようなものということもできるような気がする。朝起きて耳鼻科に薬をもらいに行く。学生さんたちはすぐわかると思うが、綿棒でつけているアレである。待合室で東京都医師会の情報誌『元気がいいね』を読むのを楽しみにしている。「とうきょう点描“元気散歩マップ”」という連載が非常に面白く、また役に立つからである。前にも話したと思うが、上町の青葉学園から豪徳寺、赤堤、下高井戸とたどる散歩コースもここで知った。
 今日久しぶりに行ってみると、読まなかった号がたくさんあった。たとえば町田近辺にも散歩コースがあることがわかった。江東区の深川近辺を満喫できるコースもあった。また吉祥寺も出ている。公園口から公園通りへ、井の頭公園を周遊して、野鳥の森の木立を抜けて玉川上水へ、上水沿いにむらさき橋まで歩いて、そこから引き返し、公園に戻って井の頭公園駅に抜ける。よく考えられていると思う。小一時間だろうか。ケーキ一個喰えるよなと思ってしまうのは、あまりに意地汚いか。でまあぺらぺらみていたら、「世田谷緑道散歩」というのが出ている。三軒茶屋から梅ヶ丘まで。4.2キロメートル。明日晴れていたら、是非歩いてみたい。
 上町での講義が終わったら、三軒茶屋世田谷線で向かう。ごはんを食べるか、駅前の今川焼きを久しぶりに喰うかは迷うところ。でもって、北口商店街のだらだら坂を下りる。すると、烏山川緑道公園が見えるらしい。「下水道の再生水を利用した小川や花壇、ベンチなどが整備された空間は両側の緑の並木で車の音が遮られ、ときおり木陰を渡る風も心地よい」と書いてある。ワクワクするじゃないですか。聖徳太子の碑などをみて、三宿神社から、緑道起点で北沢川緑道に入る。この遊歩道はちょっと感じが違うのだという。「土の臭いがする道」「男の子たちがザリガニ獲りに興じる道」「庭園の小径を思わせる道」「途中いくつかの車道にさえぎられるものの」緑道は梅ヶ丘駅までつづくんですと。医師会さん「男の子たち」は多分叱られるよ。直さないと。などと思いつつ、「変化に富む表情」というのは、ちょっとなんかその、山下駅から上北沢まで続く緑道の端っこ、あるいは岡山西川公園の端っこ、そんなカンジもしないこともない。円乗院のところで環七渡るし。ならば、途中からそれて、下北沢に向かうのも一興かなぁと思ったりもした。いずれにしても今川焼きひとつくらいぶんにはなるはずだと思う。
 散歩の本は他にも一杯出ているわけだけど、消費カロリーまで出ているのはないだろう。また観光というのともちょっと違う、人々が生活している街の風景みたいなものが見えてくるのもよいなぁと思う。類書は、なんかこれも見ましょう、あれもみましょうと、強行日程の観光ツアーのような押しつけがましさ、といって悪ければ、目移りのする情報の豊富さがあるわけだけど、これは非常にスリムな記述で馬路イイと思う。ヘルシーな店とか、いろいろ入れられる情報はあるんだと思うけど、しないのが芸というものかもしれない。
 ちょっと思いついてググってみたら、東京都医師会のHPから読むことができます。最新号の散歩コースを貼っておきます。町田が最新号なんだね。バックナンバーもアップされているので、長い連載がずっと読むことができる。ずっと続けて欲しいと思う。しかし、なんで「ゆうか」ってこんなアクセスが多いんだ?オだぎリやじちょかちょに負けない勢い。ってアクセス増やす意味は全くないけど。
http://www.tokyo.med.or.jp/tomin/genki/latest/08.html