チョイワルおやぢ

 あまりにくたびれたので早く寝て一日中でも寝てやると思いつつ、朝方まで仕事をしていて、じゃあ夕方まで寝ようと思ったが、おきたらいいともやっていた。今トレンドという「チョイワルおやぢ」に、ダサおやぢが挑戦っつーのをやっていた。チョイワルの火付け役『LEON』のイメージキャラクターであるジローラモさんが、コメンテーターとして登場した。小粋なイタリアンファッションで、道行く女性をかたっぱしからナンパする。ゆめみしころはすぎても。
 実は「しんじられな〜い!」しか知らなかった。こっちはファッションなんて関係ないし。ワルぶっても、所詮珍獣だべ。怪獣でいえばガラモンミニモンのたぐいだわな。まあ、激ワルはありえないことはない。そり込み入れて、一厘に刈り込む。眉毛そって、三味線のばちみたいな太い眉毛をマジックみたいなので描く。冗談だと思うなよ。マジでいたんだぞ。こういう893。とある米軍基地近くの歓楽街。存在自体キレている瞬間湯沸かし器な相貌。なにかっつーと大暴れする。でも、なんかちっこいおやびんみたいなのには、へこへこしていた。
 でまあ、チョイワルさんだが、普段ダサダサの人が、イタリアンファッションできめてでてくる。けっこうかっこいいんだけど、慣れないからコントだとか、もうお笑い芸人がいじりまくり気の毒なカンジ。一応「ふつーでもかっこいい」とかゆわれてはいるんだけど、たしかにポーズつけてもコントになっている。突き抜けてない。下手くそな自意識があるんだろうね。ウキウキ楽しげなジローラモとは大違い。なんつーか、論文書けないでうじうじしている飛べない院生と、学会デビュー論壇デビューしてそれなりの書き手になった院生とのちがいみたいというか。人のことは言えないけどさ。w
 ジローラモはステップワーク軽く、イヤミなくファッションをほめている。この辺の楽しげなコメントぶりは、「しんじられな〜い!」を超えたジローラモの活躍を予感させるのに十分だったと思う。よいお父さんとか、保育園の園長さんなどが登場したのだが、やはり普段の生活ぶりがあってのチョイワルみたいなかんじで、加減がとても昼時の休日のお茶の間で(・∀・)イイ!!と思った人は多いと思う。ぶっ飛んだのは、三番目。一人のオカンが出てくる。ぶちころげるシナショー筋肉馬鹿男。「ありえねー」とかゆってるの。そしてキターのは、庄司おやぢ。これがなんつーか、ウィリー沖山もぶっ飛ぶような横文字芸名ジャストフィット油ぎっしゅちょいわるけっこう小粋かも系。その妙な存在感に柴田理恵すらもが、魂抜かれた状態。やっとタモリが「なんかそのあれですね」みたいにゆっていたのにはワロタ。
 ジローラモ。このイメージづくりは、金持っているおやぢ層の購買意欲をゴリゴリ開発するってことなんだろうなぁ。VANの季節はすぎはるやま青山一本からオーダー着るようになった世代のおやぢから、DCブランドできめてみますたみたいな世代まで、チョイワルファッション。ワンポイントでイタリア風の十字架ぶらさげたりして。ブランドとしてチームジローラモ始動したりしたら、「しんじられな〜い!」。