音速ラインの「微妙なズレ」

 よく週刊文春読んでますねと言われるんだけど、まあ週刊誌一般よく読んでいるわけです。ポストの相撲への粘着、新潮の毒のある意地悪さ、毎日の受験ネタ、朝日におけるデキゴトロジーの残像、現代のぐだぐだ感、さらに実話、アサ芸その他までみているけど、毎週買っているのは文春だけかもしれない。それは、先崎学近田春夫中村うさぎ土屋賢二小林信彦宮藤官九郎などのコラムが読みたいからである。他の記事は買ってから見る。近田春夫のコラムについては、前にも書いたけど、やっぱこれ読んでCD買うことも多い。今週は音速ライン

風景描写

風景描写

逢瀬川

逢瀬川

 音速ラインという名前の付け方に、なみなみならぬセンスのよさを感じるなどと、のっけからカマし、でもって「微妙なズレが心地よい・・・音速ラインのビートと歌詞」。「ズレ」の一言で買うことにした。まあ、「ズレ」ているのはいくらでもあるとは思う。下手なのもふくめて。それが作品性になっているとしたら、どんなものか?どうしても聞いてみたくなった。そして、近田の言葉は無駄なく作品を説明していることを確認する。よけいな言葉はいらねぇぜみたいな。不安な心地よい速度感。微妙なズレ。そのズレも「びみょー」。趣向性はさりげない。名前は音速ライン