アカギ放映開始

 福本伸行と言えば、『カイジ』『アカギ』などのガチ馬路なキャラで押しも押されもしない存在になっているわけだけれども、個人的に言えば『あついぜぺんちゃん』で必死こいていたころのほうがなつかしいものがある。なかなか売れなくて、主人公もへなちょこで、でもなんかそこに麻雀のエロスみたいなものを発見したことは大きいんじゃないだろうか。それが、『天』でギャグ要素がブルースな炸裂をうみ、アカギというキャラが誕生して、一つの作品性が生まれ、そして作品世界として結実した。はっきり言って、『天』などは最初は笑ってみていたし、最初のわけわかめな仕込みネタなんかもどっちかというとギャグだったと思うし、福本自身もぺんちゃんの余韻を誤解していた面もあるだろうし、「馬路になり始めているけど、福本はいかんせんぺんちゃんだからなぁ〜」などとゆっていたのに、アカギが青白く妖しく歌舞伎はじめたころには、みんな真顔になってみていた。ショーイチ、タミーラなど、麻雀ファン垂涎なキャラ群の多くは実話ベースでそれはそれで鬼萌えだったけど、フィクションとして作品世界創りあげたのは、やっぱすごいんじゃないかと思う。
 だけどやっぱとうじは、ぺんちゃんはぺんちゃんだみたいなところがあり、岡山大学で麻雀やってた椰子らは、『哭きの竜』にはまりまくっていて、ひけるわけもないのに、なきまくり、カンしまくりで、汚らしく食い散らかしの裸たんきで、玉砕みたいな悲劇を、やたらオーバーアクションで「亜空間でりゅ〜〜〜ぅ!」とかギャグ飛ばしながら、くり返していたなぁと思う。ゆっておきますが、私は麻雀はクソ下手で、ぺんちゃん、かんちゃんでもなんでも、てんぱいそくりーぜんつっぱという勢いであり、岡大時代も「イイ役来てるんだから、振り込むなよなぁ、ごるぁああ」とよくゆわれたし、女子大でも学生たちと一度やったときに「マナーワル杉」などと罵倒された。牌をがちがち竜の真似したり、モロ引っかけして、ケケケケケと喜んだり、めちゃくちゃだったからだ。唯一の自慢は、岡大時代に国士無双13面待ちで興奮状況を、ピンフどら1キックでぶちこわしたことくらいである。『哭きの竜』とかなんかも、むしろアウトローマンガとして読んでいて、『代紋TAKE2』が出始めて、そっちを読むようになってから近代麻雀も読まなくなった。
 とあいかわらずの冗漫長大なまえおきだが、本日深夜から日テレで『闘牌伝説アカギ』がはじまる。かわいげのねぇ「ボーヤ」アカギだったころからやるのかとか注目せざるをえない。声優は萩原聖人というのは、どう考えても本人が禿げしく希望したんだろうなぁと思う。おそらくギャラとか関係なくやりたいだろうし。音楽が、マキシムマキシマムザホルモンマキシムマキシマムザ亮君のコメント鬼わろたす。

アカギがアニメだってよ!しかもホルモンが歌うぜ!知ってるアカギ?アカギですよアカギ!激ヤバです!麻雀知らないヤツも絶対みた方がいい!!てゆうかあの人の漫画は全部読んだ方がいいぞ!「カイジ」「黒沢」「涯」とかね。諸君!勉強するな!ゲームするな!ロック聴くな!もっと漫画を読め!!!!!!!あ、アニメで流れる曲の歌詞をそのうホームページで公開するからテレビで見るときも歌詞見ながら聞きなさい!
http://www.55mth.com/news.html

 今日は草野★キッドがボーリングというナイス企画で、そのあとやぐちひとりがあり、それからまわすわけだが、忘れる可能性大きい気がする。それにしても、麻雀漫画はすごいキャラが揃っているし、片山まさゆきから西原理恵子までというか、そっち系の漫画もそろいまくりだし、非常にかっこよいわけであり、これからかなり面白いことが、国内に限定せず期待できるのかもしれないなあと期待してしまう。ただ、やっぱり競技麻雀だなんだといっても、魅力はアウトローな部分にあるのかもしれないし、その辺は制約がないとは言い切れないし、むずかしいのかなぁとも思う。対して、囲碁将棋はそんな心配がないにもかかわらず、ヒカル以外にみるべきキャラはないし、なんかなぁと思う。どちらかというと漫画には将棋のほうが熱心なんだろうけど、不思議に面白いものが出てこない。知らないところであるのかもしれないけどさ。