ベタの世界/ネタの世界

 くりぃむしちゅーのたりらリラ〜ンは、「ベタの世界」。「東京ベタストーリー」。加勢大周とねえちゃんが、べたな恋愛ドラマをくりひろげてゆき、その展開予想を問題形式で出されて、回答者が答える。くりぃむ、関根、西尾アナのほかには、インパルス、真鍋かをりほか。つーか、真鍋かをりはいたるところに出ていますね。まるでカンニング竹山のようだと言う人もおりますです。が、まあうちらの業界では人気あるよねぇ・・・。
 でドラマだけど、出会いからはじまる。出会いのベタ「本屋で偶然同じものを探していて、ちわーす」「かどでぶつかる」「痴漢に間違えられる」などがあるらしい。で、速攻携番きいて、待ち合わせ、ワクワクどきどき、その時後ろから目隠し「だーれだ?」。「このぉ〜」とかゆって、おでこツンツン。で、いよいよムード高まり、べぜ☆このあとどうなる?一同「うしろでがきが見ていてできなくなる」。正解はベタにそのとおり。とまあこんな展開です。仲が深まって、カレシの家にメシをつくりに行く。そしたら、そこにむかしの女性が遊びに来ていて、むかついたねぇちゃんは、飛び出す。探しまくるあんちゃん。このあとどうなる?正解は、後ろ姿でいたと思ったら、ぜんぜん別のシコメくんだったっつーべたなもの。だけどさ、ねえちゃんが、メシつくってやろうと買い物してもってゆくのが、ネギとフランスパンというのもベタかね?かなり笑ったけどね。このあとねえちゃんは、外国へ。とめられなかったあんちゃん。遅ればせながらぎりぎりで空港へ。しかし間に合わない。あんちゃんの魂のシャウト。どうなる?と問題。正解は「逝かなかったわ」とねえちゃんがあらわれちゃんちゃん。
 まあむかし、ウルトラマンがなんでスペシウム光線最初からつかわないかとか、水戸黄門がなぜ最初から印籠ださないかとかゆうのに似ている気がする。ベタのかたちを腑分けするのはもちろん斬新だし、面白いとは思うし、これはこれで一つだとは思うけど、そこでぢいさまとかが、「水戸黄門を印籠をすぐに出さないのは、吟味に吟味を重ねておるのぢゃ」みたいなことをゆうネタがどこかであったなぁなどとも思うし、そんなものの見方とか、あとむかしのガキが水戸黄門をギャグ番組としてみていて、印籠出すとキタ━━━━━━(゜∀゜)━━━━━━!! とかゆって大騒ぎして笑いころげたみたいなものの見方からすると、難癖を承知で言えば、なんとなくこれだけだとベタが一人歩きしてしまった感がぬぐえない気がしないこともない。もっとも、「ベタだねぇ」と有田、上田、関根が大げさに言うことで、だいぶこのへんは聡明にフォローが入れられていて、納得してみてはいたのだけれども。
 しかし、こんなべたなネタドラマ仕込むんだったら、冬ソナとかをまんまでつかった方がよっぽど笑えるんじゃないかと、私は思う。一人で馬路でみていると、テンポののろさに早まわししまくるしかないけど、何人かでヨンサマが笑ったり、襟巻きでポーズつくったりして歌舞いたら、キタ━━━( ´∀`)・ω・) ゜Д゜)゜∀゜)・∀・) ̄ー ̄)´_ゝ`)-_)゜∋゜)´Д`)゜ー゜)━━━!!!! とかゆって、笑いながらプロレス感覚で見たら、禿げすく面白いと思うんだけどね。別に馬鹿にしているんじゃなく、プロレスがショーアップされた真剣勝負というのといっしょね。まあしかし、怒るよねたぶんそれをテレビでやったら。国際問題になるかも知れない。でもたぶんそれは、怒る方がおかしいと私は思うんだよね。ソン・ガンホのユーモアで見ると、どんなドラマのちゃらけたみかたができるかなんてことは個人的に非常に関心あるよ。中国も含めて、そんなことができるようになるってことは、私的にはかなり重要だと思うだなぁ。
 余談だが、むかしのプロレス知ったかぶりを少々。かつてのプロレスは、力道山や、豊登や、馬場が、アメちゃんをやっつけるのをみて、敗戦国の国民だった日本人は熱狂したわけだし、逆にアメちゃんは、グレート東郷とか、ビック馬場とか、あるいは時代が下ればグレート小鹿だとかのヒールぶりに憎しみを萌えたぎらせ、ジャップジャップとガチンコで騒いだわけだよね。むかしLAにUSタイトルがあってルチャルブレの王者マスカラスがヒーロになったり、NYでイタリア系の怪力「人間発電所」サンマルチノがサバ折と下手くそなバックブリーカーわけわかめなマシンガンキックだけで王者として君臨したことなども思い出される。私はいまだに最強だと思っているオールラウンダーにして頭突きやクローまでやるボボ・ブラジルが、NWA王者バディー・ロジャースに勝っているのに不利な判定で勝てなかったとか、逆に活動地域の関係でベア・キャットライトがたいして強くなかったのに、WWAチャンプになったとかも、似たようなショーアップされた真剣勝負の構図があったんだと思う。今の格闘技はガチンコ志向が強く、下劣なドラマトゥルギーは見かけないし、そんなやばいことはしねぇわなぁ。最近はあまりそっち方面みてないけど、アメリカのプロレス界にガラガー兄弟もぶっ飛ぶような悪役アルカイダ兄弟とかでてくるとか、日本のプロレスに極東の国際関係をパロッたレスラーがでてくるなんてことはないだろうからね。やってもそんなに盛りあがらないんだろうね。別に「劇場選挙」のほうがずっとガチンコのショウアップされた真剣勝負だみたいな80年代的な言説を言いたいワケじゃないよ。念のために言いますけど。w まあしかし、そういう真剣勝負が熱狂したとしても、小林よしのりといっしょと言われたらちょっと考え込む程度の話でしかないんだけどさ。