大歩危とはやし家のつけ麺

 かんかんでりだが、外を歩いてもすぐさま汗が噴き出すというほどではない。風も熱風というほどではなく、なんとなく秋めいている。適度に発汗し風が吹くと、爽やかなカンジがして、ぐっとやる気がみなぎった。遅刻をするといけないので、起きて身支度をし、すぐに駅に向かう。こんなときは、まず吉祥寺駅ホームの生ジュースでブレイク・ファストとなる。ほうれん草と豆乳はけっこうよいと思っていたのだが、人気がないのでなくなっていた。しかたないのでミックスジュースを飲んだ。上りの中央線に乗ると、席が空いている。近頃夏の疲れが出ているカンジなので、迷わず座った。そうしたら、同年配とおぼしきおやぢが非難がましい表情で前のつり革につかまった。たしかに私の服装はちゃらかった。が、こちらも自分が同年配以上という確信があったので、疲れた顔して伸びをして首の皺をみせ、腕の老化しつつある皮膚をみせ、そしてとどめに前屈みになってカッパっぱの禿げ部分をみせて、「逝ってよし」と心のなかでつぶやき、体を起こしてメンチ斬ったら、おやぢは別の場所に移っていった。多少でも若くみられるとうれしいものだが、なんか不愉快だった。
 その模様をむかいの若い女性がみていて、微笑したように思ったので、確認のため顔をみたら、プイと横を向きやがった。さらにむかついたので、黙ってうつむき携帯をとりだした。研究会の会場を確認するためである。慶応、大学院棟、二階。日程は9月10日。工エエェェ(´д`)ェェエエ工工来週ジャン。しかも来週は、集中講義で岡山なので出席できない。ジンメル研究会。ジンメルと地域社会論。地方文化の問題やっているから是非聞きたいのに。まいったなぁ。本屋でも行くかなぁなどと思ったが、よけいな本を読んでいる時間はあまりない。仕事を始めるとムダな本は最小限にしないといけないのだ。修士論文を書いているとき一番思ったのは、早く書き上げて読みたい本を思いっきり読みたいということだったっけ、などと思いつつ、結局乗り換えて大久保でおり、久しぶりにはやし家のつけ麺を食べた。久しぶりに食べると本当に美味いと思う。と同時に、ものスゴイ量だと思った。普通の店の二玉分くらい。食べ慣れるとこのくらいないと不満になってくるのだけれども。甘ったるいつけ麺ではなく、ぴりりと辛く、しょっぱい感じ。味噌みたいな色のようでもあるが、吉祥寺の味噌つけ麺めん弥ともややちがう味わいであることは、以前にも述べたかと思う。
今日はリチャードホールスペシャルでありますので非常に楽しみなものがございます。それまでちゃんと仕事をせねば。ううう。