亜矢『戦場の華』

 よく日記に、ayaと書いていて、なんじゃそりゃあという質問を受けたので、帰ってCDラックをみたら、亜矢だったんですね。森雪之丞永作博美がやっていたポエトリーリーディング番組『言霊(ことだま)』にaya というびざびざなパフォーマーが出てきて、すげぇと思っておりまして、及川奈央とか椎名林檎とは違うし、サインはB&Sの杉本彩とも違う、なんつーかバンプな欧風びざびざなんですね。おおお、と思い、それなりに探してみつけたのがこのアルバムであり、双方が一致している自信はさほどはないのでありますけれども、亜矢は亜矢ですげぇものがございます。各種記事などを紹介しておきます。

発売日

2002年04月24日

発売元

BMGファンハウス

品番

BVCS-21026

曲目

1.PRISONER
2.HANDS
3.選択の朝(Original English Version)
4.サボテンの歌
5.メーデー
6.RABBI DOLL
7.ANGERICA
8.ジョナの日記(Home Demo Version)
9.KING OF PAIN
10.CRAZY MERMAID(Album Version)
11.FUKAI AI

gooの紹介

「激しく荒れ狂うディストーションサウンドのなか、痛みすらも含有したエモーショナル・ヴォイスをブチまける」。

発売当時のレビュー

久々にここまで自分の精神を追い込んだアーティストに出会えた気がする。最初は、フェイクな気もしたが、今作「戦場の華」を聴く限りでは、彼女は辛い現実を、音を奏でること、歌を届けることでしっかりと受け入れている。それ故に彼女は孤高感を強く持ち、まるで己の精神が破綻することに怯えるかのように叫ぶ。今作は元ニルヴァーナクリス・ノヴォセリックや、パール・ジャムのマット・キャメロンといった、世界がグランジに制圧されていた時代の超大物アーティスト達が亜矢の魅力に引き込まれゲスト参加している。これは日本人アーティストとしては、この上ない名誉であるが、それ以上に亜矢が今作に収録されている全ての楽曲に込めているリアルな想いに私は驚愕する。
 あまりこのようなことを書かれるのは亜矢自身嫌がるかもしれないが、彼女はかつて共にロックを奏でることを楽しんだバンド仲間を亡くし、彼女にとって一番の良き理解者であった親友は、不倫の果てに首を吊って自らの命を絶った・・・。人間は生きれば生きるほどこのような不幸が付きまとう生き物なのかもしれない。しかし、彼女はそんな不条理に対して真っ向から戦える場所を見つけだした。
 「戦場の華」・・・彼女は何に怯え、何に怒り、何に向かって叫んでいるのか?彼女を突き動かしているものは、憎悪なのか、愛への渇望なのか・・・。華は何故に気高く咲き誇ろうとするのだろうか?
 彼女をかのコート・コバーンと照らし合わせるつもりはないが、あの時代、亜矢自身がラジオから流れる「SMELLS LIKE TEEN SPIRIT」に対して心を揺さぶられたように、今の時代、この「戦場の華」に収録されている楽曲に何かを感づいてくれる若者が存在することを願う。(REVIEW:Tetsuo Hiraga)
http://www.hotexpress.co.jp/review/domestics/abc/aya_senjyounohana.html

ほっとえくすぷれすのインタビュー

http://www.hotexpress.co.jp/interview/aya/

 ニルヴァーナパールジャムサウンドガーデン。亜矢はニルヴァーナに傾倒していたというのだけれども、傾倒していただけじゃそんなのとコラボできるわけねぇし、しかも新人ですからね。五輪真弓が、キャロル・キングほかカチンコチン人外メンバーのゴージャス、ありえねーサウンドで、あまりにフラットなメロディーの「少女」とか歌っていたのを思い出しますですが、あれともちがう。っつーか、コラボしている椰子らはみんな、マギー’s犬の白川クンのようなもんなんすかねぇなどと、いまあらためてオモタりもする。けど、なんかアルバムをあらためて聴いてみて、この人は存在感だけの人ではないと思う。ヴォーカルは迫力があるし、パフォーマーとしても力を感じるし。まあありがちなことですが、曲はウレセンではありませぬ。