らぶさいけってけっこうロックじゃんみたいな

 今夜こそは早く寝て、早く起きて仕事をするという予定が、夜更かしして、囲碁将棋をみて、おまけに高校野球などをうだうだみているという怠惰な休日。これでパチ逝ったら、うだうだフルコースジャンみたいな。なぜそんなことになったかというと、年甲斐もなくライブ・ファクトリー@お台場をやるという情報をみくしでつかみ、みることにしたのです。ダイジェストながら見ようと。お台場という「都市の余白」「余白な空間」(若林幹夫)で、ロック☆。ファクトリーっつーと、なんとなく渋谷なタワレコライブ仕様のスタジオライブっていうかんじなんだけど、広さに任せてスゲー客がいて、ステージもでかくて。出演バンド。HYサンボマスターZAZEN BOYSTHE HIGH-LOWSTHE BAND HAS NO NAME矢井田瞳LOVE PSYCHEDELICO。司会、TAKEMURA@SNAIL RAMPパフィー由美。日本で売れてもサクサクで爆睡していたごとく、アメリカで売れようとなんだろうとこういう司会やっているのがパフィーらしいと思うよ。しかし、『週刊文春』で近田春夫が「パフィーもっとほめてやってもよくなくない?」みたいにゆっているのには笑いますたよ。
 「客がいつもと違う」というのはラブサイケもゆっていたが、サンボマスターは「いつもよりやさしいかんじ」ということで、意味あいは真逆かもしれないよね。「ヤジもやさしかった」にはわらいますた。観客がノリったってことでは、サンボマスターとはいろーずだったかなぁ、っつーか、画面に映らないから、それしかわからねぇわな。ZAZEN BOYSは、やっぱライブでみるとスゲーかっこいいし、特に、なんつーかアウトローバンプなリズム隊は馬路やばいかんじ。舞台中央にまとまっているのをツッコムたけむら。「ワシら生音聴いてやってますから。でかい舞台だと、右逝って盛りあがってるカァ〜☆左逝ってこっちはどうダァ〜☆みたいにやりたい気もするけど、そんなの(ドリフみたいで?)恥ずかしくてできない。残念!」。わはははは。しかし、客はしら〜っとしている。なんじゃこりゃあああ。っつーか、最初にバンド名コールされたときも、サンボマスター→うぉおおおおお!、はいろうず→うおおおおおぉぉおおおお、ざぜんぼーいず→うぉ・・・と萎え萎えなカンジでちょいと気の毒なカンジ。それなりにでも、ベストパフォーマンス見せていたけど、スタジオの時のスタンビート&アドリブ?満載に比べるとイマイチだったのかもしれませぬ。
 奥田民生SPARKS GO GOは、15周年みたいなメモリアルはぶっ飛ばして、貫禄とロートルをつっこまれる。亜美ちわんが、「夏の昼間は暑くてやばくね?」みたいなツッコミ入れまくりで、SPARKS GO GO「カンペ、オレたちのこと馬鹿にしている!」となんかサクサク黒幕なべしゃり。亜美ちわん臆せず「やべーぢゃん」とかゆっちゃっているんだけど、チキンたけむら「亜美ちわんは同じ事務所だからいいけど、俺なんか言えないッスよ。暑くてできねぇだろうとか」とビビリまく・・・らず、ッテ一番もろ言ってるやんけ!わはははは。奥田「やっぱ昼間はできないかも☆」。なかなかあたたかな対応。つーか、べしゃりばっかみているかんじだよな。演奏は、ワシにはわかりまへんが、あたりまえのことながら、一番荒削りではないってかんじかな。必死だな!ではない。ある意味バブルくぐったバンドってことかもしれない。「名前のないバンド」ッテ訳になるの?こう訳すとアメリカの名曲を思い出したりもするが、あっちは英語が違いまんねん。レトロっぽくしようという意図は微塵もないと思う。矢井田瞳は、オールアコースティックという趣向性を打ち出した。「ごまかしがきかないのでやばいっすけど、楽しかった☆」みたいなのは、べしゃりをきいて気づき、意外なカンジすらした。証明のカンジなんかは、ちょっと初期のグレイトフルデッドみたいで、サイケデリックっていうか、アコースティックながら、ハードロックじゃね?とか、アホなことを思っていたのです。タイガーリリィご一統さまをみにすかで後ろでくねくねヘイトアッシュベリーダンス踊らしたら、けっこう似合っていたかもなどとも。でもって、小池栄子似の矢井田瞳に続き、中谷美紀似のラブサイケ登場。ッテ、私の似ているは、ぜんぜんピントがずれているらしいから。
 ツインギターのかけ合いからはじまる。なんか、レトロっつーか、マカロニウエスタンとか、娯楽時代劇の主題歌みたいなメロディーラインで歌舞伎まくる。なんぢゃああこりゃああと思いつつも、ボクはこうゆうの好きだから、まずここで萌え!でもって、化粧っけのないねえさんが、とっても充実したイイ表情でもの静かにパトスをたぎらせて、ニコッと笑う。実に(・∀・)イイ!!。で、歌い始めて、グググッとあくまで静かにもりあがり、そしてギターとリズム隊がひかえめに炸裂する。す、すげぇ。この椰子らこんなだったのかとぶっ飛んだ。北斗の拳な荒廃した街に彷徨する映像みたいなもんが思わず浮かぶ。想像力と語彙力の貧困。へへ。やりたい放題にのばしにのばした間奏から、転調したみたいなボーカルに移行し、そしてべしゃりへ。かっこよすぎるよ。たぶんおやぢの感得よりは、一捻りも二捻りもあるのだとは思うけど。
 べしゃりも面白かった。ねぇちゃん「自分たちのライブに来てくれるお客さんとはだいぶ違うから、面白いよね。最後踊ってくれたりしてよかった」。あんちゃん「イベントで自由でいいなって」。ねえちゃん「いいよねフリーで」。ここでチキンたけむら思いきったツッコミを入れる。「なんかさぁ、スゲー、けっこうロックぢゃんみたいに思った。もっとおしゃれに、もっとおしゃれにっていうカンジだと思っていたけど」。ねぇちゃんは、ふたたびニコッと不敵に笑って「意外に泥臭いというか」。亜美ちわんに野望をきかれてねえちゃん「もっと広く深く自分たちの愛を伝えていけたらいいかなって・・・」。すげーべしゃりも(・∀・)イイ!!。この人たちラジオ番組とかしてないのかね?FMとかで。なんか、安田南の気まぐれ飛行船を思い出していた。こういうしっとりとした、余韻のあるしゃべり方をできる人が少なくなった現代において、この存在感を生かさない手はないと思う。速攻起きて新星堂に走ったが、DVDはなかった。ないわけないから、昨日のをみて完売?