M1グランプリ2004@DVD

 仕事が停滞しているのは、バークだ、ブリューワーだと、読み返しはじめてしまったためだ。そんなものを読んで、未消化なものを書いて、見栄をはっても何も得られるものがないことは、さすがに経験からわかっているのだが、ついつい気になってしまう。探求心も重要だが、書いているときはそんなことを気にしてはいられない。査読つき雑誌と、一般向け商業出版しか書くところがなくなってゆくのは非常にまずい面もある。コツコツ勉強しながら、紀要に成果を発表してゆくのも実は重要な作業なのではないかと思い出した。それもしかし、定職をもつものの特権で、なんか自己嫌悪を感じた。邪念を絶つには、あそんじまって、読む時間をなくすしかない。パチンコでも逝っちゃおうかと思ったが、金がもったいない。じゃあと、真っ昼間からDVDをみることにした。ほんとうは仕事が終わって、ゆったりとした気持でみるはずのものだった。実に馬鹿げている。
 全部をみるのはなんだから、アンタッチャブル麒麟南海キャンディーズ笑い飯だけをみた。つまりは最終三組+笑い飯笑い飯の趣向的なスタイルはけっこうファンも多いらしいし、学生たちもけっこううんちくを傾けたりしている。もさっとした独特の間が、ガチンコ勝負のためか、フラというよりは妙なオーラになってしまっていて、キラキラと光るものがなかったような気もした。それが言い過ぎなら、少なくともノリノリには見えなかった。もちろんそれなりに面白かったことは面白かったけど、なんか不発弾ってかんじだった。しかし、同点のものを妙な理論構成で落とすほどのものだったのかは、かなり疑問であろう。大本命のベテランアンタッチャブルと、初物づくしの南海キャンディーズと、大逆転フカーツの麒麟という話題性だけで、進行したんじゃないかというようなことを言われてもしかたないようなところもあるだろう。
 アンタッチャブルの好調は、1R終わっての審査員コメントで洋七が「眼鏡の方上手い」とほめたら、山崎「あざーっす!」、洋七「おまえじゃない!」、柴田「おまえじゃねぇよ」、山崎「あざーっす!」ともうノリノリで、これは上手いとかヘタとかの問題じゃなく、ノリノリってことだろう。ボケーツッコミ他の型をいろいろに変形させ、趣向性をつくりだし、芸のスタイルをつくることはままみられるけれども、オーバーラップしたり、型をパスティッシュしたりして、つまりは自在に駆使しつつ、かつそれ自体をさほど信じていない、したり顔の排除みたいなものが基本にあって、さほど知性派ってカンジでもなく、また別にフラが実にすげぇってわけでもないけど、ノリノリの間合いだけで笑えるところは、やっぱりアンタッチャブルのすごさかなぁと思った。りちゃほばっかみているせいもあるけど、「リチャホ的」なものをついつい見てしまう傾向がある。舞台に出てくるだけで華やかな雰囲気になる。まあしかし、洋七兄さんも、もっともっとノリノリで、上手かったわけだし、今後はわからないんだろうけど。
 南海キャンディーズがけっして話題づくりばかりでなかったことは、その後の軌跡が証明していると思うが、ってこともねぇか、二位になればブレイクするよね。ふつー。w 山ちゃんのツッコミは、先日のエントリーで紹介したようなツッコミのファンサイトみたいなものまであるわけだし、ラサールとかなんかも高く評価していたし、上手いことだけは、私のような貧しい知識の者にもわかる。しずちゃんは、ロバートの「ありえなーい」に顔がそっくしというような人もいるんだけど、私的にはけっこう萌えだ。でもって、山ちゃんの巧さが、しずちゃんのフラをキラキラと光らせている感じ。サイとニラには、核爆ですた。
 さて今日はりちゃほとブログタイプだね。ううう。