森三中黒沢の謎

 とりあえずりちゃほDVD一通りみますた。まず、栗井ムネ男を最初にもってきたのは、土曜11PM全国ネット移行後への配慮か。で、「伝説」として語られていた「四MEN楚歌」があって、ホンジャマカ恵「きめつける男」。森三中茶畑学園から、ホンジャマカまいう〜石塚カルメンダンサー、そしてまたさらに「きめつける男」。新旧を案配しつつ、最後に「きめつける男」で、名匠くりぃむしちゅー上田のたとえツッコミが炸裂するやつでちゃんちゃんという仕掛け。最近の上田は、バージョンアップして話の制御が目立たないように抑制されたものになっているように思うが、「きめつける男」「四MEN楚歌」などをみると、比較的ゆっくりしたセリフまわして、シュパンとポイントをついていて、なかなか心地よいのが顕在化している。
 まあそれはともかくとして、やはり「茶畑学園合唱部」を注目してみた。スターを目指す合唱部の女子部員3人=森三中。それを指導する鬼の形相の熱血教師=川島。川島の村上弄りは、ハマタをも凌ぐと思っている。「子豚」ネタ、「夢にも肉がついたのか?」ネタなどなど、絶妙の間合いだ。村上が噛んだのを、拾ってネタにしてしまったのは、スゲーと思う。尾藤武の他方で、こうした教師やペキパチや夢の島や、あとリーゼントのあんちゃん@矢口真里なんかをこなし、実に達者である。鬼の形相で怒り狂っていたのが、森三中のパフォーマンスを見て泣くのは、泣きの劇団一人絶妙の間合いとして、要チェキだと思うなぁ。
 森三中のうち、大島と、村上は、「スチュワーデス物語」みたいなのと同じようなカンジ。村上「大島さんは自分のこと泉谷しげると思っているだろうけど」には大笑い。あと、大島のビートたけしのマネは、クソヘタだが、なかなかの味がある。川島のような間合いで「馬鹿野郎」がゆえたら、かなり笑えると思うよ。おどやんできるような観察眼があるわけだしね。しかし、特筆されるべきは、黒沢宗子が思いッきし炸裂していることだ。歌のパフォーマンスではセンターで、みょうな間でラップみたいなのをする。その前の猿のようなパフォーマンスもスゲー凶暴で、最初に森三中見た時の腹踊りみたいなのの衝撃を思い出した。やっぱりやれば面白いということを再確認した。何回も言うけど、梅奴もものすげぇ面白かったしね。アレはネタが下品すぎたけど、ネタの如何を問わず、黒沢は面白いんじゃないか。しかし、りちゃほでは、黒沢はほぼバックで笑っている役。口の悪い椰子はりちゃほの「うなずきトリオ」などと言いだす始末。実にもったいないのである。はてなの鍵語をみると「森三中の指令棟」と書いてある。リーダーがめだたないということは、けっこうある。しかし、頭脳担当というわけでもねーんじゃないかというふうなカンジもする。正月の特番に出た時は、頭脳担当としてネタを即興で考えるやつをやっていたが、じぇんじぇんだめだった。アレもネタだったのか。あざーっす!では地獄の血の池ラーメン喰って、なんかわけわからない汁を出していた。が、茶畑のころなどにくらべるとイマイチ。
 人見知り説もあり、正月特番でも、アンタッチャブルが無視ってるみたいな、内向者独特のネタをふったりしていた。まあしかし、アレもネタかもしれないし。気が乗らないとやらないとかなら、むらっけの競馬馬みたいでめたくそ面白いんだけど。以前も、森三中が2人で活動し、黒沢がばっくれていたことがあった。そころはまだそんなに売れていなかったので、BBSにかきこみをしたりすると、大島や村上がレスをつけてくれていて、この件を質問したら、大島が、黒沢旅行中みたいな説明をしてくれた。まったく謎である。
 最後に「カルメンダンサー」について。まいう〜石塚のカルメンダンサーは怒インパクトでぶっ飛びますた。やさぐれたスペインの酒場のダンサー仕様で、それが石塚のボディで、しかもパフォーマンスは俊敏。日本から行方しれずの女性を捜しに来た会社社長とお供の2人を相手に、歌舞伎まくる。「ジャパニーズ侍ボーイ」「いざなうんじゃないよ」というセリフまわしと、ワインの栓を口で抜くパフォーマンス、そしてカルメンダンスなど、見所満載である。