ヤクルト古田は巨○?

 ネット見ていたら、「ノーモア古田 選手別金カップ作成へ 従来品は2、3種類 測ってフィットで安心感」というスポーツ報知の記事が目に入った。洒落にならん。こんなに痛いことはない。「世の男性すべての苦痛を一身に背負った古田」。まさに身にしみる話である。しかしだな、このきゃんたま痛の話は、どんなに重症でも、ちょっとテヘってカンジでみてしまうのだな。たとえば次の文章などをみても、ツッコミどころ満載じゃない?とか思ってしまう。

 古田は4月27日の巨人戦(ヤフードーム)の5回に、ローズのファウルチップが股間を直撃して途中退場。患部が3倍に腫れ「こう丸打撲」と診断された上、38度の高熱を出し、同30日に出場選手登録を抹消された。ここまでの重傷になってしまった原因のひとつがカップのサイズ。「ボールがカップの横から急所を直撃する形になってしまったんです」と残酷な偶然に堀内トレーナーは顔をしかめた。
 古田の入団前からヤクルト担当を続けているゼット社の赤川辰美さんによると、現在のカップは型抜きの方法で生産されており、サイズは2、3種類しかない状態。特製カップは古田の復帰に間に合わせる必要がある。外国製を取り寄せる案もあったが、大型連休中ということもあり「従来の物を削って大きさを調整したり、スポンジなどを入れて衝撃吸収の効果を高める方法になると思う」と赤川さん。6日に予定されている再検査の後、当日の腫れ具合も見ながら、古田と堀内トレーナーが相談して試作品を作っていく予定だ。
 古田は2001年に左ひざのじん帯を損傷した際にも、ひざの負担を軽減させるパッドを日本球界で初めて取り入れた過去がある。それに続くファウルカップの改革。赤川さんは「今後、プロ野球選手は個人の大きさに合ったものを作っていく可能性はあるでしょうね」と今回の“事件”を機に、球界レベルでの見直しを示唆した。
 個々の選手の股間のサイズなどをはかり、ジャストフィットする「オリジナルカップ」が作製されることになりそう。捕手にとって明るい未来が、古田によってもたらされるかもしれない。

 患部が3倍にも腫れって・・・。うえぇぇえぇ。ぎゃーすですね。しかし、下半身は身震いするようにリアルでも、ちょっと顔の筋肉がゆるんでくる。ここからノーマン・メイラーばりの記者の描写が畳み掛けられる。横から直撃。特製カップ。外国から取り寄せる。大きさを調整。個人の大きさにあった。股間のサイズ。ジャストフィット。・・・。ようするにチョーでかいってことですよね。しかし、どっちがでかいんだろうか。会陰部から恥骨あたりまでをすっぽり被うようなものになるんだろうか。テレビで宣伝したら、横漏れしませんみたいなことになるの?それにもまして、計測はエレジーだよなとか。完成品には、むかしの戦闘機みたいなイラストレーションが施されたりしたら、更衣室オオ盛り上がりだろうね。わはははは。
 3倍にも腫れ上がっているわけだから、笑うのは失礼だ。それは十分わかる。しかし、下腹部を強打した場合、大丈夫というよりはまず笑うというのが、ことわりともなっている。なぜなのか。「男らしさ神話」もあるのかな。シモネタ言ったり、はめ外して大酒飲んだりみたいな。もしそうなら多少反省しないといけないのかなぁ。
 ひとつ思い出すのは岡山でのできごと。同僚で玉真之介さんという、農業経済の気鋭がいた。さわやかな人柄で、いっしょに新入生向けのブックガイドをつくったりいろいろした。長身でバスケをするスポーツマンでもあった。理系の人ってさくっとしていていいもんだなぁと思った最初だった。この玉さんが、バスケの試合中に激しいぶつかりあいがあり、ぐしゃっとニーキックを食らったらしい。話の深刻さは古田選手どころの騒ぎではなかった。みんな同情し、何かをはばかれるように「たいへんだよね」とかいっていた。会議のときも、その話題が突然出た。虚をつかれて、みんな一瞬ひるんだ。リーダー格のG先生が察してくださったのか、「玉さんの玉事件なんて、おかしいよなぁ」と、顔を紅潮させて爆笑し、みんなもうこらえきれずにバーストアウト核爆発。まさにアヒャヒャ状態。幸い大過なく玉さんは職場に復帰された。
 古田選手の快癒を祈念したい。と同時に、新製品の開発はイイコトだと思う。ただ、ショーアップベースボールを考えるあまり、守備のときだけ、南方の伝統習俗仕様の猛々しいペニキャップみたいなのをつけて出てくるつーのはやめるべきだろうな。ライオン丸古田とかゆって構えたら、ピッチャーも投げられないだろう。野村克也さんの有名なウィスパーみたく、ライオンが打者に話しかけたりしてね。「3倍3倍。あいたー」とかゆって、笑って打てなくなったりしてな。一時的なファッションになったり、するわけねぇーよなぁ。