ブログタイプ2回目

 あいかわらずどうなってるの〜答えてちょうだいかなぁと思いつつ、ネットで番組サイトなどをみていると、ちょっと違うような気もしてきた。ブログの機能だとか、ブログのつくり出す世界の実際などにこだわり、ネットとのシンクロみたいなことを工夫しすぎてこけるのではなく、テレビ番組はテレビ番組としてあって、そのなかで「ブログっぽさ」というか「ブログ的リアル」を番組として創ろうとしているのかなぁと思った。「カチャッ」という効果音だとか、画面のデザインだとか、そんなこんながブログっぽくあれば、あとは「ブログなきブログ」でもいいのではないかということかなと思ったわけだ。ヘチアッシュベリーなサンフランシスコの学生街には、インターネットはなかったけれども、それを先取りするようなつながりがあった。それと同じように、テレビ的なもののなかにブログをおいてみると、テレビ的なリアルのなかにブログを変えていくような契機があるのかもしれない。小手先の工夫だとか、こねくりまわりは抑えて、テレビ番組らしくドラマを面白く創るのが一番重要ということかもしれない。
 ドラマというかコントと比較して合間に紹介されたコメントは、かなり寒かった。コメントとか、トラバは、最初のうちは作家の仕込みというか、サクラというか、自作自演でもいいから、上手く誘導して、つくりでいいから、番組に入れるみたいにしないと、かなり番組の展開自体が切れ切れになっちゃうかなぁと思った。ともかく、青木さやか菅野美穂村上淳大倉孝二MEGUMI村上大樹、遠藤雄弥らは、一人一人抜群に面白いし、あえてコントというけど、コントはみんな面白かった。この前は、村上淳が抜群に目立っていたが、今回はもう一人の村上がイイ味を出し、イナカモノ役のMEGUMIの化粧があいかわらずヘンであるが、今回のズームアップはやっぱ大倉孝二でしょうね。わざわざ言うようなことじゃなくあたりまえのことだけど、上手いよ。抜群に。
 まず、MEGUMIキャバ嬢@またまたヘンな化粧のオキニをつれたおっちゃん役の大倉は、しげしげとか呼ばれて、あれほすぃ〜これほすぃ〜と言われて鼻毛抜かれてレロレロになりつつ、他の者にはぶち切れる逝っちゃったおやぢを面白く演じていた。そして、とりあえずのメインブログの「復讐」においても、復讐にもえる怖い怖いミスホラー菅野に負けず劣らず好演していたのが大倉だと思う。しかし、しげしげえっちっちには、核爆だった。
 いずれにしても、ブログ的な装置などはすっ飛ばして、ブログに描かれているリアルを創ろうとしていると言うことだけはわかった気がした。そこがシュタッと立ってないと、コメントもトラバもつながりもへったくれもない。『ユリイカ』の特集に書いてあったように「もてる人がもっともてるようになるのがブログ」ってことだと思うし、それには書くなかみがないと話にならないし、そのなかみにこそブログっぽさや、ブログを発展させる者があるのだということなんだろう。先週ここに書いた、コメントやトラバの工夫などというものは、枝葉末節だ、そんな製作スタッフの声が聞こえてきたような気がした。