駅弁あれこれ

 でもでもである。今一番喰いたいのは、っつーか、知る人ぞ知る影の駅弁王、うんちく系駅弁ファンがかならずイチオシなのはと若干見栄はっていることは認めなきゃいけないけど、これが日本一とよく言われるものであり、まあここでも一応喰いたいと言っておくべきは、大阪の八角弁当だろう。魚や鶏肉やなんやかんやが、八角形の入れ物に入っている。パクリっぽい弁当は各地にあるが、大阪の味が詰まったものとして有名だ。岡山から横浜に帰省するとき、わざわざ大阪下車して、これを二つ喰い、さらに車内販売の赤福を一箱喰ってゲロゲロになったのもなつかしい思い出だ。
 やはり20年往復している岡山〜東京間の弁当がどうしても詳しくなる。神戸の牛肉弁当もうまいよね。ここの店主のぢぢいがなんか工夫好きで、とうほくかどっかのぢぢいと工夫を競っていて、あっちっちだとかいろいろアイディアを出して、新製品を競っていたなどとも聴く。姫路で喰った穴子寿司も美味かった。穴子飯というのもあるけど、こっちはバラ寿司穴子ぶちまけ状態。しかし、穴子寿司の方はなんか毛筆みたいな字体で「あなごずし」とか書いてあり、なかは穴子一本!馬路美味いです。あまり私の味覚を信用しないで下さいよ。私は、ずっと前に新幹線でよく売っていたウナギ弁当もけっこう好きでしたから。
 岡山駅の駅弁は、集中講義に行ったときも岡山〜高梁駅間でよく食べた。ブログでも書いたように、今は新幹線コンコースのむかしコロッケとイワシ天が多いわけだけど、岡山に行ったばかりの頃はよく喰った。一番有名なのは祭り寿司だろう。岡山で有名なバラ寿司を弁当にしたもの。私は酸味の強いのは好きではなく、ちょっと味付けが酸っぱい気もするので、めっきり食べなくなってしまった。並と上があり、あと贈答用の二千いくらかのがあったはずだ。この贈答用は馬鹿でかいのだが、一度めっさ腹が減っていて、これを買い込んで新幹線でおもむろにあけ、喰いだしたら、多すぎてぶっとんだことがある。周りの人も、「すごいですね」とかのぞき込んでいたし。
 みよしのは駅前にレストランも持っている。なかなかの高級仕様。岡山にはじめていったとき、唯一名前を知っていたここでメシを喰った。すごいんだよ。ここ。だって、メシ喰って周りを見回したら、カチンコチンコアな見合いしてるんだよね。双方の両親と仲人と見合いする2人。しばらく歓談したあと、「あとは若いお二人で」みたいなパターン。そういうのが、お日柄のせいかまわりにうじゃうじゃいた。
 この他なんか言えるのは、神奈川県の弁当。私は崎陽軒の横濱名物シウマイ弁当.はかなり好きだ。魚の味付けがやたら塩辛いことをのぞいて、文句を言うことはなにもない。貝柱の入ったさめても美味いシュウマイは、電車に乗らなくてもときどき買って喰う。それとおかずいろいろが、昔はちゃんと経木の弁当箱に入っていた。この木の香りの浸みた飯の美味いこと。シュウマイは、中華街の順海閣と関係のある店であり、どちらも美味いのである。っつーか、崎陽軒最近中華街のメインストリートに店だしたんだよね。しかもけっこう流行っている。まあ、大阪や岡山などでは売っているが、売ってない都市もあるあろうし、もしかすると野沢菜といっしょで中華街のはひときわ美味いのかもしれない。
 駅弁シュウマイが、中華街の名物シュウマイと競いあうのも悪くはない。順海、清風楼、重慶国賓菜館、謝伝記、明揚などシュウマイの名店は数え切れない。昔伊勢崎町にあった博雅もどっかに店出していたはずだ。どこの店もその店の味があり美味い。うちは、横浜松坂屋で買える清風楼と博雅をよく買うが、国賓菜館の方がみんな美味いと言っている。ここは水餃子もうまい。他は知らないよ。ふわふわスフレ系が好きなら明揚である。しかし、そこで崎陽軒のシュウマイが買えるのも悪くない。どんなふうに育つかが楽しみといってもいい。だって、有名なまんじゅう売っている肉屋さんなんかは、最初は便乗商法とか言われていて、やっぱ肉屋さんだし、仕込みは抜群で、すっかり今は名店風になり、肉屋さんは奥に引っ込んじゃった。そーいやここもシュウマイの串刺しを売っていたよなぁ。とまあ、イカめしの話がシュウマイになっちゃった。
 考える人、またまた細山君走ってます。「ありがトウモロコシ」とちゃま語をひつこくきめたあと、マツモトをまっちゃんよばわり、そしておませなギャグで、なんでやねん!!細山はアーノルド坊やではないかという疑惑が、鬼爆というほどではないけど、ちょい爆かもね。