駅弁王いかめし

 今日は他のゼミの卒論面接の副査をした。なかなかの力作ぞろいで、感心することも多く、また指導ぶりから学ぶことも多かった。FDとして、変わり雛もどきなどと揶揄されようとも、様々な企画、プロジェクトを作文することももちろん大事だけれども、卒論審査を副査を付け、手抜きをせずに面接していることは、なかなかいけている制度だと思っている。こういう制度は、いわゆる「外部評価」の対象となることはないわけだし、高校の先生たちがよく理解して下さっている場合を除いてあまり受験生にキャッチィでもないだろうし、また大学パンフレットには一言も書いていないし、大学スタッフも誰もあたりまえのこととして、外に向かって語ることはないし、語ることを嫌う風潮もうちの学校にはあるわけだけれども、なんかそういうところも見て欲しいなぁと思ったのが、面接終了後まず思ったことだ。今の大学に来て学んだ教育方法は、前の大学の何倍だろう。そう思った。で、メシ喰って泳いで、ほっと一息でネットはじめたら、駅弁のニュースがあった。共同通信配信のもの。

いかめしが35年連続1位 全国駅弁大会で
 東京で25日まで開催された「第40回元祖有名駅弁と全国うまいもの大会」(主催京王百貨店)で、北海道森町の名物駅弁「いかめし」が、35年連続で売り上げ個数1位となった。/催しは13日から始まり、全国から約200点が出品。期間中、いかめしは約6万1000個売れ、2位の「摩周の豚丼」(北海道・JR摩周駅、約2万3000個)、3位の「牛肉どまん中」(山形・JR米沢駅、約2万個)を大きく引き離した。/森町の「いかめし阿部商店」が1941年に製造・販売を始め、甘辛い味付けが人気を保ってきた。常時販売しているのは、JR森駅構内のキヨスクなど町内の数店だけ。「日本人はイカが大好きで、1個470円と安価なことも人気の要因」(同商店)という。

 石弘之氏の本などを読んで、日本人はすこぶるのえび好きで、世界の半分以上だかをくっちまうという話は知っていたが、「日本人はイカが大好き」という気合いの一言に圧倒された。しかし、卒論面接のあとなので、「統計的根拠あるのかYO」と思わずつぶやいた。そして、わけわかめなことに、バロムワンに出てきたイカゲルゲという怪人を思い出した。これが「カーイカイ」と泣くんだよな。なかなかのインテリジェンス。「アチェ津波でアイター」と同じ呼吸だわな。でもって、私もイカは大好きだ。今はなき青函連絡船イカづくし定食や、函館やサッポロで喰ったイカそー麺は馬路美味かった。生づくり塩からも泣きそうに美味かった。北海道には何度も行ったなぁ。八甲田というカチンコチン木造シートの急行で上野を出るとうんざりしたけど、青函連絡船に乗り込むとワクワクした。
 しかし、森駅で駅弁買って喰った椰子がどれだけいるんだろうか。とまらねぇ汽車が多かったぜ。実は私は駅で買ったのを喰ったことは一度もない。だいたい駅弁祭り。あと一回だけクルマで逝ったときにドライブインみたいなので買ったが、阿部のやつかわからねぇ。餅米がぴっちりつまって、カチンコチンエレクト状態のイカが一口大で、とても美味しい。駅弁祭りで、これと富山の鱒寿司なんかを買ってきて、家族みんなでわけて喰った。最近デパートなども行かなくなったなぁと思うことしきり。まだやっているなら買ってくるかなあなどと思った。