グッドルッキングガイズ&バッドルッキングガイズ

 今日は文化社会学の後期試験だった。問題は、まあ講義のなかから関心を持ったことについて書けみたいな内容。簡単なようで、一番差が出る問題のような気もして、よく出すことが多い。四年生の人たちは「人生最後の試験」などと言っている椰子もいて、それぞれの感慨があるようであった。「C以外は要らない」などとうそぶいている椰子がむかしはいたものだが、なんとなくボヘミアンっぽいのが、成績を気にしていたりするのをみるにつけ、時代はかわったものだと思う。教室はふたつに分かれていて、四年生の方の教室で、退出可能時間になって真っ先にでていったのは、うちのゼミの連中だったらしい。他方三年生、二年生の試験場で、一番最後まで書いている椰子がいて、なんだよ書けたなら早くでろよごるぁあああと思ってみると、全部うちのゼミの連中でぶっ飛んだ。そのうちの1人がヒョウ柄の日サロである。みんないったいなにを考えているのだか。
 試験が終わったあと、本館前の庭でしばし四年生と歓談。メタクソ寒いが、なぜか話ははずむ。ゼミのこと、卒論面接のこと、就職のこと、などなど。この話し込んだ連中は全部別のゼミというのが笑えた。が、ほどなくうちのゼミの幹事もやってきた。で、しばしコンパの計画などで盛り上がる。その話の途中で、叶姉妹の話になり、この前ブログを書いているときにどうしても思い出せず、検索しても出てこなかった、叶姉妹にかしずく人外のあんちゃんたちの話に突然なりようやく名前を思い出した。そうそうそうそう、グッドルッキングガイズ。チャック・ウィルソンのできそこないみたいな椰子ら。しもべのようにして、叶姉がふんぞり返る。最初に名前を聞いたときには、鬼笑ったが、あの番組も終わってしまったなぁ。リムジンで学校とか乗り付けたやつ。ものすげぇ面白かったときと、ものすげぇつまらなかったときの差がハゲしすぎることも一因だったのかもしれない。
 その後、横浜からの帰路吉祥寺の新星堂で購入したサンボマスターを聴く。みくしのまいみくしのひとりがイチオシのもの。なんでも「デブを生きる」みたいな卒論を書くとの話もきいている。私は、「ファクトリー」だったか、テレビでライブを見ただけだが、なかなかぶっ飛ぶシャウトであるし、「わらわれたっていいんだよ」みたいなすたんすが、とてもステキである。へなちょこなわかものがこぶしを突き上げて、サンボマスターで熱狂する場については、いずれみくしのかたが詳細に論じられるであろうから、控えておくが、このような洗練とかっこわるーの混在と、あんばらんす、そして奇跡のような間として峻立するバッドルッキングガイのりふりふのギターパフォーマンスは、せつないまでにかっこいいと思った。
 私がサブカルチャー論として論じようとしてきたことを、よりくっきりと萌えな作品性として結実したものがここにはある。ザ・バックホーンともちがう、へなちょこのブルースがここにはある。