「人間科学研究科博士後期課程」開設

 大学院ジェノサイト論が議論されて久しいわけでございますが、実は本務校の方で大学院博士課程の開設が本決まりになり、入試が行われることになりました。私は開設のための委員会の委員であり、社会学、心理学、コミュニケーションの三学科によって構想された生涯人間科学専攻のうち、共生社会開発研究領域の構想とモロ関わってしまったのです。まあ言ってみれば、愛肥満みたいなもんすね。ただし私は「収容所」のスタッフには入ってません。私が共生社会というのもなんですから。私たちの領域は、国際協力、男女共同参画社会、コミュニティ福祉、人的資源開発のスタッフからなる授業科目人間開発と、経済学のスタッフを中心とした授業科目公共政策、そして福祉や臨床のスタッフからなる授業科目自立支援の3本ばしらからなるものであります。矢澤澄子氏、加藤春恵子氏という二枚看板を中心に香ばしいまでのジェンダーな講座編成になってございます。もちろん、博士課程は共学でございます。女子大ではありますが、男性も入れるのでございます。

■生涯人間科学専攻 −女性の生涯のサポートと男女共同参画社会を目指す−
本専攻は、女性の生涯にわたる発達・福祉・心身のサポートにかかわる研究を行います。理論的分析と現実の検証をとおして、人間が社会で直面する諸問題を新たな切り口から解決し、「共生社会」、とくに「男女共同参画社会」の実現に指導的役割を担うことのできる研究者・専門職の養成を目的としています。本専攻は、相互に密接に関連する「生涯発達臨床」「認知社会適応」「共生社会開発」の3研究領域を柱として構成されています。

「生涯発達臨床」領域では、臨床心理士等の心理臨床専門家や生涯発達臨床の専門家の、養成と資格取得後の研鑚を行います。また、実践的で社会貢献の視野を持った研究者の養成も行います。人間の一生涯にわたる臨床心理・発達心理学に関する学問研究の基盤のうえに、発達的な支援の技法と理論を展開し、その方法論と理論に習熟するための教育を行います。「認知社会適応」領域は、認知科学社会心理学の成果および方法論に立脚して、人間の認知機能や社会行動の特性を明らかにするための研究を目指しています。認知と社会行動の相互作用およびそれらの適応的な機能を人間のライフスパンのなかで追究し、基礎メカニズムのみならず、適応とその援助を視野に入れた研究を推進します。「共生社会開発」領域では、ジェンダ−、高齢化問題、コミュニテイ文化の醸成を基盤にしたソ−シャル・サポ−トとエンパワ−メントの促進等の諸課題を統合的に研究し、福祉(Well-being)を、社会システム、社会制度、および社会文化として具現化していくための方途を実践場面で開発していくことのできる研究者および高度専門職の養成を目的としています。共生社会における公共政策実現、多様な人的資源の開発、配分、運用、さらに社会・心理的な自立支援を必要とする人々へのサポートなどを研究対象とします。

 この他に哲学、史学、文学を中心とした、人間文化科学専攻というのがあり、あわせて人間科学研究科ということになっております。入試案内やパンフレットは大学に問い合わせますと速攻もらえます。独自の院生研究室も準備され、なかなか快適であります。鶴見済の言い方をもじって言うならば、「会社がつらければ、院に入っちゃえばいい」。「頭をチューニングして、楽チンに学問しようよ」。書いてみようか、『完全大院進マニュアル』。って、あまりにラビアンローズ
詳しくはHPへ。
http://office.twcu.ac.jp/o-board/TWCU/daigaku/torikumi-GSHS.html