仰げば尊しサンドバック−−合評会パート2(ver.2.00)

 面白かったのはこれから。辻氏を中心として、ツメツメ。ものすげぇ高速回転で「サンドバック状態」(辻氏談)。しかし、私はうらやましかった。これだけ、徹底的に秘密のツボを突きまくるコメントを浴びせかけてくれる指導教員がどれだけいるだろうか。ふつうは、門下生にアイディアを盗まれるのをケチって、アイディア的なコメントをあまりしてくれない場合もある。しかし、こうやってみろああやってみろと、コメントがあった。要するに辻氏は、理論的にストンとおとせないと言う課題を従来から持っていたようなのだが、それを乗り越えるアイディアをいろいろ示していた。それが、私が提示した理論的な疑問への答にもなっていたように思う。角田氏については、アウフォトをめぐるコンテクストを明らかにせよみたいな話になり、小林氏の疑問を増幅して膨らませ、さらなる一歩への課題を明示したように思った。
 ここで、調子をつかんだご本尊は歌舞伎まくりで、「参加型メディアは終わった」、「ラップも終わった」みたいにたたみかけた。そーいや浅田彰が昔「終わることも終わっている」なんて言ってたっけと思っていたら、アフォ学生@女子大からメール「せんせー、パソコンのスイッチの切り方わからないよー」。もうカクンと来ますた。「逝ってよし」とレス。と、「わかりましたー」とレス。馬路逝ってよし。ドット疲れが出て、いつもの忘我放心正直反眠り状態。ボーっとしていたら、浅野氏が「・・・ですか?」とアテクシにねたふり。「WA!聞いてねぇなんて言えねぇしなぁ」などと思い、「はぁ〜、どう答えたモンですねぇ?」とゆったらウケた。アテクシの見せ場はこのくらいですた。
 アテクシはほとんど飲み会、懇親会の類には行かないのです。なぜかというと、酒を飲まないし、人見知りなのであまり上手く話せず、うつむいているといい気分の人たちを不愉快にさせるからです。しかし、今日はなんとなく楽しかったし行きました。なんか、もっともっと話がききたかったからです。ご本尊は飲み会にもみえ、辻氏はさらに凹られていました。どうもD論かなんかの準備のようで、いいなぁとちょっとうらやましかったです。アテクシとしては、「機能の言葉」について、いろいろ膨らませられれば(・∀・)イイ!!と思っていましたので、満足です。なおかつドゥルヒ「絶望」で「福音」をどのように語るのか。そんなあたりが興味深かったわけですが、その辺を「表出」と「祭り」と「ネタ戦略」で語られたのは、ちょっと萌えですた。内部観測論の問題提起に関しては、大澤的否定神学とは一線を画しているということと、あといわゆる「先送り論」の可否といった問題もあるといったことを、各論文の課題と打開という文脈に引き寄せて、具体的に語るという「神業」が炸裂していたように思ひます。ヨイショ!!
 辻氏は、気配りで私の書いたものについて、いろいろ質問して下さいました。こういうとき照れてしまって、真剣に話ができないのが私の欠点です。そんな話をするくらいなら、尻の穴を見られた方がましドスという、梅奴状態になってしまうのドス。でついに、「えっとねぇ、なんかそんなマジになってもの書いてないんすよねぇ〜」などと言っていまいますた。ダメだなぁ。。。しかし、青少年研究で、きちんとした方法や調査などをしていこうとしているとともに、理論的にも、ネタ的にもコクのある研究会と接点ができたことは、本当に幸福なことでありました。今になって、あれを言えばよかったなどといろいろ思いつきまして、あいかわらず頭が恐竜なのでありました。とほほ。
 しかし、みんなホントよく勉強している。心が洗われるようであった。なお、ご本尊は理論にもいずれ取り組むそうであります。あともう一つ。ここの飲み会でも中西新太郎氏の評価が高かった。学部3年の時仰ぎ見た先輩であるが、元同門として誇らしかった。昔はマルクスの生産力論などを研究されていたなどという話をしたら、けっこう知らない人がいて、ちょっと自慢な気分だった。