修士論文中間報告会と卒論の主題

 これはどちらかというと学内向けのアナウンスでありますが、FDというコンセプトから言うと、こういうところに書いておく意味もあるかと思います。学内には完全公開して、掲示アナウンスもしております。学部生の方、教職員の方などおいでくださいませ。学外の場合は、一応一言言っていただかないとまずいようです。ラインアップは報告4本で、17日水曜日の14:00−17:00で場所は3328番教室です。報告15分の討議15分程度。報告テーマ

 石川加奈子「現代家族における父親」
 湯暁   「現代中国の女性学とジェンダー認識」
 中澤由枝 「日本におけるドメスティックバイオレンスの実態と支援体制
 野相悠  「摂食障害と自己発見」

 修士論文の傾向としては女性学研究所もある大学の学問傾向を反映してか、女性学、ジェンダーよりの主題が多いです。学部教育は、社会学概論、社会学史、社会調査法を必修とし、その後連辞符領域に分かれて、調査実習とゼミ、卒論をやるというカンジなので、オーソドックスな社会学を学ぶという点が特徴だと思います。すべてのゼミに調査実習が併設され、卒論主題に会わせた実習をするということで、かなり調査重視ということも言えると思います。修士課程もそうした学風を反映した論文が多くなっています。
 会には、関連の卒業生、研究者の方々が集まられることになるかと思います。年間数回やるのですが、夏前の報告会では、あわやのぶこ氏も参加下さり、また慶応大学、お茶の水女子大学の院生の方ほか、いろいろなかたに参加いただきました。今回はいろいろな噂が飛び、誰が来るのではと話題になっています。もっとも、議論の時間は非常に少ないものですから、どちらかというと女子大関係者の顔合わせ的な色彩が強くなっています。院生諸君も忙しいので、飲み会なども企画しておりません。 
 ついでに、二年生の方も見ていると思うので、今年の私のゼミの卒業論文主題を紹介します。「身体改造社会学−−ピアスとタトゥー」「現代演劇の社会学」「メディアの自主規制について」「ファッションと化粧の社会学」「カフェの社会学」「消費社会論」「少年犯罪の社会学」「現代若者論」「きれいと健康の社会学」「人間関係論」「人間関係と距離」「携帯電話と人間関係」「住空間の社会学」「メディアの文脈化とコンシェルジェ」「携帯コミュニケーション」「父性論」。これは実は正式題名ではなく、私が記憶しているだいたいの名称です。青年心理、メディア、文化社会学が、だいたい同数ずついるというのが従来からの傾向です。バブル時代に人気のあった文化社会学ですが、最近切実なことが増えてきて、労働社会学、福祉社会学、家族社会学、都市社会学などへの関心が高まっていまして、まあ文化や社会心理をやりたいというのは、以前に比べると減少傾向にあると思います。