久しぶりに研究会に行く

 朝起きて、昨日id:contractio さんのブログで知った。シュッツ・パーソンズ研究会、社会科学基礎論研究会合同のシンポジウムhttp://contractio.bblog.jp/entry/68122/ に向かった。忙しかったが、どんなに忙しくても絶対に行こうと思った。日本社会学会にも行けないくらい公務がある。他に影響を受けても絶対に行こうと思ったわけだ。キャスティングも豪華だし、コメンテーターの鈴木さんに挨拶しようと思った。つまり、鈴木さんが転勤して下さったおかげで、こちらに非常勤がまわってきたからだ。他を全部アポーンされたところだったので、ありがたかったし、やはり挨拶しようと思ったのだ。ただ、研究会の最後に出席者全員にしゃべる機会が与えられたときに、このことを話してウケようと思ったけど、ぜんぜんうけなくて萎え萎えだった。反省している。
 起きて、遅刻するといけないので、食事とかしないで、直に会場の慶應大学に。早くつきすぎた。で、すき家でメシを喰うことに。研究会@慶應すき家となるかもしれない。私がすき家に入ろうとすると、向かい側から歩いてきた女子高生数人がすき家に迷わず入っていった。やっぱぎゃる人気があるのだろうか。なかに入って卓の上をみると、たしかにドレッシングがおいてある。これをぶっかけるわけねと思い、メニューを見たら、な、なんとマヨネーズがある。おいおいおいおいおいおい。牛丼にマヨネーズか?すごすぎないか?サラダじゃないのかと思い、よくみたら、牛丼にぶっかけるみたいだ。注文しようかと思ったけど、今回はやめました。
 研究会はすごく面白かった。出席者のレベルが段違いだ。ともかく恐ろしいくらい文献を精査している。ごまかしなくテキストを読み込んでいる。それぞれに芸を感じる学問スタイルをもっている。そして惜しげもなく情報を交換しあっている。「パーソンズがシュッツについて(なんちゃら:inainaba)ルックマンとゆう人に語った」と油井清光氏がいうのを聞いて浜日出夫氏が「パーソンズがシュッツについてダイレクトにコメントしたのは富永健一氏との対談一回かと思っていたら違うのは驚いた、なんでそういいうことをもっと早く教えてくれないの」と言い、油井氏が「じゃあさっそく資料送ります」なんてやっている。やっぱほんとうに学問が好きな人たちの議論を聴いていると、汚れちまった学問が、浄められる気がする。やっぱ、零細なミルズなんかとちがって、大企業のパーソンズやシュッツの研究は違うなぁと思っていたら、けっこう理論研究者は後継が育たないと危機感をもっているのでビックリした。*1貼り絵さんが、「『危機の時代の行為論』じゃなく、行為論の危機じゃねぇかと、匿名掲示板に書いてあってむかついた」みたいなことを言っているのには笑ったけど。*2面白いのはルーマンのルの字も出なかったこと。
 現象学論理実証主義をそんなに対立的にとらえる必要もないと考えている私には、ウェーバーの両義性がけっこう議論されていたのは面白かった。つまり、フォン・シェルティング的ウェーバー解釈はまったくダメポとも言い切れないということ。などというと、歴史学親和的な理解社会学と強い社会学志向をうちだした基礎概念をごちゃ混ぜにする低劣な議論と馬鹿にされそうだ。なるべく研究会には出ようと思った。

*1:シンポのラインナップからして、ものすごい人数が集まるかと思ったし、慶応の会議室に入りきれるのかねと思っていたら、ノープロだったし。一昔前なら、すごかったと思うけどね。

*2:会のシメは、「こりゃ、次の特集は危機の時代の主体論だな、ってか」と貼り絵さんが、ジルベッソンなみのボケかまして、、アーヒャヒャヒャヒャヒャで、ちゃんちゃんとまるでWDTだったのは笑った。