地震

 自宅で仕事をしていたら、ぬらぬらぬらぬらと建物が揺れた。最近にない揺れ方だと思いテレビをつけたら、アンモマンシルブプレだったので、こりゃあどこかで・・・と思っていたら、間もなく震度6強という数字が、テレビに出てあちゃーと思った。ものすごく広い範囲で大きく揺れている。揺れ方は、阪神淡路大震災の方が怖かった。あのときは、爆睡したら蹴っ飛ばしても起きないという逸話のある私が爆睡中飛び起きたからね。ドッカーーンというカンジ。で、テレビを見ていたんだけど、アナウンサーがアナウンスしていて、ものすげぇ揺れてて、「みなさん落ち着いてください」とか、NHK顔して実況している。オオ!!VTRさすがNHKだなとか思っていたら、「また震度6」とかゆっている。エエ!!と思ったら、またぬらぬらぬらぬらと揺れだした。え、馬路あれ中継だったのとか思っていたら、かなりひつこく揺れている。おさまったかと思ったら、まだもう一度あった。怖かった。
 亡くなった方は飛び出して、壁の下敷きになった人が多いようだ。小学校の時ならったように、避難路を確保して、家の中にいる方がいいのかなと思う。犠牲者はまだ少ないけど、民放もみんなこれを放送している。かなりのことだったことが想像される。この前の台風は、80人以上アポーンで、これほど放映されなかった。まあ地震はそれだけ国民的関心を呼ぶものだということだろうか。
 阪神淡路の時は、夜が明けて、いろいろわかってきた時点ですごいことになった。今回は夜だから、いろんなことがあっても把握できないだろう。手遅れになる人がいないか心配である。家の倒壊というのは馬路すさまじいものがある。私は、阪神淡路のすぐあとに神戸に行って来たから。ボランティアしない奴は非国民、カンパしない奴は非国民みたいに言う奴が、研究室に来て、カンパしろとかゆうから、拒否したこともあり、神戸に1人で出かけた。立ちつくしました。木造家屋などは、ぺしゃんこなのね。くずれたとかそういうじゃないの。まさにぺしゃんこというのが適切。そしたら、ぺしゃんこになった一つの家の横に立て札がたっていて、そこに「全員無事です」なんて書いてある。下手くそな字でマジックかなんかで、板きれに書いてあるの。思い出すと今でも泣ける。
 公共性とか、市民性とかいう観点から、震災の問題は研究されているわけだけど、よくわかる気がする。関西学院で日本社会学会があったときのシンポで、関学の心理学系の先生がおっしゃった、「行政が止まっていた数日間まちがいなく神戸には市民がいた」という言葉が頭に突き刺さっている。略奪や殺し合いが横行しても不思議じゃない状況で、頭がオウムみたいな色で、シンナーかなんかで歯がブラブラになって、眼もけっこういっちゃっているあんちゃん、ねぇちゃんが救助に加わっていたのは一生忘れないだろう。そういうねぇちゃん、あんちゃんの肩を叩いて、「君ら市民だ、ウンウン」と賞賛するのが社会学者の役割だとすると、やな商売だよね。馬路。