『テキサスチェーンソー』みますた

 そーイヤ、昨日の晩、『テキサスチェーンソー』みますた。もちろんビデオだよ。「悪魔のいけにえレザーフェイスのリメイク。トラウマな爆音を奏でるチェーンソーをふりかざし、もんどり打って、執拗に追っかけて来る。でもって、トイレかなんかに逃げ込み、ほっと一息。と、チェーンソーの爆音で、ドアが切り裂かれてゆく。という、ホッとして、ぎゃーな恐怖が、話題な作品であります。オフィシャルサイトより引用。

1973年8月18日、テキサス。気の合う仲間5人とドライブに出かけたエリンは放心状態の少女を道端で拾う。「みんな死んでしまった・・・」謎の言葉を残し、少女は突然錯乱し自らの頭を打ち抜いてしまう。血まみれになるワゴン車。夏休みの想い出のはずが、一瞬にして恐怖のドン底へ。荒れ果てたハイウェイの廃墟で何が起こったのか....?想像を絶する惨劇の真実、そして殺戮の真の犯人は....???!

 ワクワク。ということで、夜中に一人で見る。でもね、なんかジェイソンのナタとかに比べると、いまいちでかいんだよね。チェーンソー。それをふりかざし、よろけながら追っかけてきても、なんかアテクシですら逃げ切れそうだと思うんだ。まあしかし、伏線的に動作の早さは強調されていて、アダムスファミリーみたいな怖い顔した一家がいて、怖い雰囲気を盛り上げる。猟奇的スプラッタな「解体」につきましては、さすがに残酷映像はいかんということで、かなり自粛してあり、フックとか、標本とか、「お面」とかで表現している。これが怖いと思えば、かなり怖くなると思う。
 ものすごく工夫してつくってあると思う。巧みに映像を重ね合わせ、恐怖の化学をつくりだしている。ノンフィクション仕立ての、最初と最後が臨場感を盛り上げ、最後のワンカットに向かって、恐怖は収斂してゆく。ヒロインが、最後のひとつ手前で、カタルシスなパフォーマンスを演じ、みるものの溜飲を落とし、そして、続編も暗示されているカンジです。最近チェーンソーでの自殺があったから、そういう意味では怖いものがありましたが、最近はホラーを見てもそんなに怖くなくなった。昔、ジェイソン見てていて不安神経症の発作を起こしたのはウソのよう。
 ただ、なんかディープアメリカカントリーサイドなテキサスの風景は、審の意味でのサウスじゃないわけだけど、なんかそういう雰囲気もたたえていて、猿谷要本多勝一などの南部論だとか、数々のディープサウスものなどを見ながら、見ると、なかなか面白い映像なのかもしれないと思います。私的には、「呪恩」だとか、「催眠」だと火の方が怖かった。
 ただし、時間がないから、時々早送りでみたということだけは言い添えておきます。それしなかったら、スゲー怖かったかもしれない。