還暦パーティに出る前に、床屋に行った。私のいきつけは、歓楽街福富町の路地裏にある店で、昔の店名は「ナリタ」と言い、全国カットチャンピオンの店という輝かしい看板を出していたが、最近は店名もかわり、おばちゃん一人でやっている。私は首の上にひどい逆毛があり、ここの技術でないと対応できないのだ。でここまで行くのがちょっとウザイ。日曜は競馬なので、各国女性が、福富町には出張っていて、イスだしまくり腰かけまくりで、オサーンが通ると「マッサージどうですか」とかゆってついてくるの。いわゆるひとつの客引きだけど、口きかずに通り過ぎれば、渋谷とかみたいに「ケッ、しかとかＹＯ！！」とかうしろから怒鳴られることもない。
で、店に到着して待つ。待っている間報知新聞をみていたら、一面トップ下一番右の特等席な広告欄にものすげぇ広告を発見。ぶっ飛びますた。おやじギャグとダジャレの通信講座ッつーンだから大笑い。「悩んでいるあなたも、明日からナイスなギャグで、ヤングに大うけ間違いなし」、「本講座独特のネタ集は、おやじギャグやダジャレを満載。明日すぐ使えるネタ満載」だって。床屋やってもらっているお客さんは、そこそこスジばった人だったけど、こらえる暇もなくアヒャヒャヒャヒャと爆笑してしまいますた。「明日すぐ使えるネタ」って、トリビアのパクリじゃんか。この広告は、他にもネタになるような、ナイスなコピーが横溢していて、ぜひブログで紹介しようと、店を出てコンビニに走るったがない。そこで気付いた。携帯のカメラで撮れば良かったんだって。筋張ったお客さんが気付いても言い訳できるし。しかし時すでに遅し。しょうがないから、帰ってネット検索。二件ヒット。ひとつはブログにあったもの。たぶんこれは、私が見たのよりも、詳しい広告を見たのだと思います。
８月７日
今日の新聞を見ていると…
通信教育の広告を眺めいていて、これは！と思うものを見つけてしまいました。おやじギャグ＆ダジャレ名人
今すぐ使える５００ネタを収録！
話ベタの方でもすぐに笑いがとれるので話上手に！笑いって通信教育で教えてもらうものじゃないよなぁ…
しかもおやじギャグだし…ちなみに１例として載っていたおやじギャグは、
日航JAL軍団
うわっ本物だよ！無理、絶対無理
http://kamogawa_sci.at.infoseek.co.jp/diary/diarylist/2004/0408a.html
「日航JAR軍団」。アーヒャヒャヒャヒャヒャ。けっこう笑うぞ。言い方によっては。ワールドダウンタウンで、ジル、ジョージ、エディーらが言ったら、かなり笑えると思うっていうか、びびる大木でもいいや。『ワールドダウンタウンのお笑い講座』、『びびる大木のおやじギャグ＆ダジャレ講座』。本でもＤＶＤでもいいから出して欲しい。私は買うぞ。ッつーか、あの番組台本ほしいわぁ〜。まあそのうち『ダウンタウン辞典』とかみると、書き起こしが整うんだろうけどね。でもうひとつは、通信教育の宣伝サイト。「おやじギャグ＆ダジャレ名人(ユーモア会話術)」（日本カルチャー協会）。その口上を引用。
口ベタ、話しベタは絶対に損してるよね。やっぱり合コンや飲み会でモテる人は話上手！「でも、人前で話すのはニガテだから…」「何を話していいのか解らない…」なんて言っているあなた！大丈夫。この講座に全てお任せあれ!! 落語家、アナウンサーといった一流の話術のプロが、マル秘テクニックを伝授！楽しい内容のテキストとビデオ、カセットによる立体型学習方法だから、１日たった15分でキミもグングン話上手に大変身！独特の「間」と、豊富な話題がそのポイントなのだ。ユーモア会話術をマスターすれば、あこがれの彼女（彼）だって余裕で口説けるゾ!!これからの人生、暗いヤツと言われて過ごすか、明るくて楽しい人気者で過ごすかはキミの決断次第！今すぐ案内書を請求しよう！２ヶ月後には面白トーク炸裂、周囲の友達たちを笑いの渦にまき込んじゃうキミの姿がきっとある！
上のと同じ会社かどうかは不明。ッつーか、あれだけの単発広告うつところが、単独のＨＰのひとつも持っていないのはちょっとがっかりした。給付金対象講座なども含まれる通信講座のなかのひとつというのは、まあそこそこ安心だけど。こういうところなら、ダジャレ＆おやじギャグＤＶＤ、ギャグ練習用ハードディスク付きＤＶＤプレイヤー、練習用テレビ電話（ＮＯＶＡ仕様）だとかあれもこれもつけて、５０万とかゆうことも・・・あるかなぁ。まさかねぇ。まあ上を読むかぎりは、テキスト、ビデオ、カセットだけだからねぇ。面接の達人ビデオ版程度なのかなぁ。まあ、これをつかっておやぢがあぶら汗流して、ナイスなセンスを磨くのは、夜の暗闇で「鬼武者」やっている娘に「斬りなさい。一生懸命斬りなさい」と呟く竜雷太よりやばいと思うけどなぁ。あこがれの彼女（彼）だって口説けるって。馬路かよ。これやらないと、暗いヤツとゆわれるヤツが、こういう練習すると、馬路やばくないか。「面白トーク炸裂」、「笑いの渦」。まあたしかにさくれつするだろうが「面白トーク炸裂」「笑いの渦」の意味が違うと思うけどな。
笑いのテクニック。習ってみたいな。これはやらなきゃウソだという気もしてきた。さすがにこのセットは、なんでも売っているドンキホーテでも売ってないだろうしなぁ。それに独特の「間」がどう語られているかはかなり感心あるよね。ッつーか、買わないとだめかなぁ。これって、研究費でできるのかな。昔同じような趣旨で勝新太郎『兵隊やくざ』を研究費で注文したら、一応チェックされたしね。まあ、私の場合いいんでしょうね。
カルチャーセンターとかで若いお笑い芸人とかがやればいいのに。森三中のお笑い講座指名個人レッスンあり。禿げジルに「フラメンコの授業なんて役にたたねぇＹＯ」と言われたマツモトの養成所の教材なんてどうなってるんだろう。考えてみると、間のノウハウなんて、そら寒いと言えばそら寒いですわなぁ。井上ひさしじゃないけど「間抜け」になることが多いんじゃないの。今迄で一番笑ったのは、小笠原流の結婚大観みたいな本。結婚のスピーチやるために親が買ってきたんだけど、ここには結婚初夜のノウハウみたいなのが、書いてあるわけ。要するに小笠原流のハウツーセクース。これはもうあまりにナイスで、何度読んでも爆笑ですた。今も同じような本がきっと出ています。必読だと思いますね。
あとあったら受講したいのが、ジャパネットたかたの通販講座かな。手塩にかけた塚本は、最近だいぶ見れるようになってきたけど、まあある意味上手すぎるのかもしれない。たかた社長の、サメのような眼の無表情は、絶対に真似できないだろう。あれは魔力だわな。
