ジルとジョージの漫才−−ワールドダウンタウンの実験

 98年に買ったパソコンはHD4ギガというトホホなスペックで、時々フリーズする。日経の研究助成もらったから、パソコン買おうと思うんだけど、迷っているうちに、人件費とかで目減りしている。まあ、まだ最新式を買えるくらいはあるんだけど。それはいいけど、ブログ書いていたら、フリーズして、イヤになったけど気をとりなおして、書き直す。ビデオとってないから、キツいっす。実は、聞き取り調査の時も、テープをとらないことが多いし、とっても自分でおこさないんだよね。最小限のメモという方法へのこだわりは捨てたくないモンな。*1
 先週のワールドダウンタウンは、ドリアンネタでお下劣ネタの極限を逝ったっつーかんじで、もはやこれ以上のものはデンジャラスだろうなぁと思っていたら、今日のは少しおとなしく、いろいろな実験を行っているようにみえますた。入りのところから、ハマちゃんが、ジルのオーバーアクションに笑っちゃっているのが、最近のお約束になりつつありますけど、これってやっぱジルの正体を暗示しているようにも思えます。まあ要は、スタッフの要請に応えて、めいっぱいがんばってるっつーことでしょうか。これに対し、ナタリアのシモネタという構図は、とりあえず不動のものがありますが、今日のジョージは、カルトかマルチにはまって、500万円の壺を手に入れ、でもって元気クンになっているというトラウマなサニーを好演しています。
 この壺を買えばキャバクラレディーのシンディと再会できるカモとかゆい、でもってニューヨークだけにミロのビーナスじゃなく壺がビーナスとわけわかめな展開で、ダジャレボケのネタを強引に引っ張り出す。でシンディが、「たべてよし、つかってよしのエロのベーナス」と強引にシモネタぼけ。ハマタ「おまえ、ほんとアホやな」と突っ込みまくる。そこでジル、「その使用済みなすをボーナスで欲しいと思っているハマタ」、「マツモト、ナスでボケてみてくれ」と、お約束のダウンタウンいじり開始!!と思いきや、なんとも言えぬ微笑でちょこっとフリーズしている。これってネタ?バカらしくなって一瞬笑いを必死にこらえたように見えた。ハマタはすかさずツッコムも、ジル速攻体制整えて、ボケを迫る。「しょーがない、じゃあ・・・」のパターンで、「なんでだろう」のパロディというか、パスティッシュですらないような、まあ要するにガキがやるみたいな「ナスでだろう♪」を披露。でもってCM。展開がぜんぜん読めない。
 ガビシャンの中継は、フィリピンのビキニ美人コンテスト。ガビシャンが放心して魅せられていた以外は、みるべきところはなし。ジョージの壺、ナタリアのシモネタが炸裂し、ハマタまた「おまえ、馬路アホやな。一回見せてみぃや」とわけわかめなセクハラ紛いの発言をし、ナタリアをはたきそうになる。で、ジルが、ダウンタウンに昔のネタやれとかせまり、ようやくここでライトモチーフが明らかになる。ジル「なぁ〜にが、NSCだよ。フラメンコの授業なんて、なんの役にもたたねぇよ」と、楽屋ウケなツッコミ。マツモトの「養成所のわるくちまでゆうな!」というリアクションに激爆。「なぁ〜にが・・・だよ、・・・・・ねぇよ」のパターンは先週の「ノリツッコミ→ウケねぇよ」と一緒。いろんなパターンが顕在化して行く。楽屋裏精通なダブルリアリティなわけだけど、ベタにおもしれぇだろっつーよりは、ダブルリアリティ自体ワンパターンで茶化しているようにも見えた。
 CFでは、歌手のマッキーが入った。これってやっぱぜったい作為だよね。だったらさ、お台場冒険王のCF流して、局アナのマッキーだせよごるぁああと、思わずテレビに向かってつっこんでしまいマスタ。まあしかし、調べたら局アナの方のマッキーって、アテクシとそんなに年齢違わないのね。っつーことは、もうアナウンス室長とかの年齢なんだろうし、幹部はぼけてられませんってことかしら。しかし、明石城の例もあるし、CFで出るくらいいーじゃねぇかよなぁ〜〜!!って、まあこのへんは2ちゃんならおおもりあがりだろうけど、このへんがブログの哀しさだよな。
 その後は、おなじみチャーリー&カマエンジェルズのダサ男改造計画。これがタイ政府のファッションシティプロジェクトの一貫とか、ウソゆうんじゃねぇーよと、見る方も調子が出てくる。二人目の犠牲者?は、28歳のスラサッタ・タンブラブラ君(うろおぼえだからまちがってるかも)。こいつが、小太りで腹が妙に垂れて出てるの。それを、エンジェルズが、「今の流行よ」とかゆって、タイト目のつんつるてんのものを着せて、さらにそれをチョキチョキして、短パンに、セパレーツのタンクトップみたいになって、もう腹がはみ出しまくり。そーいやぁ、昔岡山で、ユニクロが三流安売り店だったころに、50円のタンクトップ買って、着て、同じようになったのを思いだした。あのときのワシも28歳だったなぁ。体型も同じくらい。今はガビシャンクラスだけど。あ、言い忘れたけど、ここでウィラポンの馬鹿笑いアヒャヒャヒャヒャと炸裂。でもってヘアスタイルは、ほとんど一厘刈りみたいにして、うしろに鉄人28号みたいにモヒカンおったってやがんの。これはひど杉。しかもまだ足りないとかゆって、額にピンクのハート。で、告白ターイム!!ハマタ「ばけものや。かわいそうやん。だめにきまっとるやん。やめとけや」と心配そうにみる。一切の同情も、憐憫すらもなく、ダサ男君はふられるのが放映される。告白相手は恐怖にフリーズしているかんじ。「ちょっとタイプじゃないの」と絞り出すように言う。もどってきたタンブラブラ君を迎えるのは、チャーリーたちの馬鹿笑い。お構いなしに笑い転げる横で、タンブラブラ君は遠い目を虚空に飛ばしておりますた。この茫然自失は、馬路ハードボイルド。
 その後、ワルナタリアが出てきたりして、SMチックシモネタゆったけど、あ、っそうってかんじ。ジルの鳩時計仕様のエクセレントは面白かったけど。ここからは懐かしのアルバムでそれぞれの20代を写真で。ジルに髪があって、ハマタがツッコムも、ジルはスルー。でもって誘拐のネタやれって、ダウンタウンに迫る。「きっつぃわぁ〜」とかゆっていると、ジルがシュタッと立ち上がり「じゃあボクがやる」という「ボクが食べる」というドリアンの時と同じパターンが登場。でもって、ジョージと二人でマンザイをはじめちゃった。いやぁこれは高度に実験的だったと思う。動作と吹き替えの二人羽織みたいな芸。
シュールなまでに紋切り型のパターン、べたなダジャレ=ボケに、ツッコミだけで、ネタを構成し、それを芸と間、とりわけ吹き替え日本人の間と人外の動作のズレ、そこにツッコムみ、ぼけるダウンタウンの間、これだけで味付けて笑わせる。誰かが、パターン整理しだしたら、面白いのにね。*2

*1:ブログならいいけど、論文はと言われるかもしれないけど、論文もこれで書いてます。もちろんフリーズしたことあります。スリルありますよ。わはははは。

*2:社会学史の受講者だったsosu氏のブログでこんなサイト見つけたんだけど、すごく面白いと思う。これはトリビアだろうね。私は、学生時代藤川賢二氏、三浦展氏なんかがはじめた瑣末研究会っつーのに入っていたんだけど、ネタというだけじゃなく、デザインとかがいいっすよこのサイトは。