スパイダーマン2@虎ノ門

 「死霊のはらわた」でおなじみの、という呼称が過去のものになっちまったサム・ライミが、200億円というぶっ飛ぶような巨額をかけてまたまたつくっちゃった『スパイダーマン2』を、井筒監督がこちぢばで採りあげるということで、久々にヲチしますた。第一作のときも、敵役にとんでもねぇ名優つかっておきながら、学芸会みたいなメイクしていたとか、ディティールの「ツボ」を鋭くつきながら、確信犯なクソバカな大作について、大はしゃぎしながら、見ていますた。普通のおっさんがなんでこんなにたたカットルンじゃい、なんてところからスパークしだし、あほくさ、ばかくさとか言いつつ、めっさ楽しんでいる。まさかと思ったら、採点ははたして満点三つ星。ぶさいくなねーちゃんには、前作でもめっさこだわっていた井筒は、今回もねーちゃんが(・∀・)イイ!!と連呼。「整形して、どんどん痩せていく。で、出るところは出ているちゅーカンジで」なんて言い出して、ハラ抱えて笑いマスタ。「木村かずや君でてくるよね」とシラっと言いやがって、けっこうそのネタで盛り上がりつつ、最後は、ねーちゃん連呼、「おすぎさんにくりそつ」などと言い始め、「おすぎさんに似ているんですよね」フォローする一同を尻目に、しまいには呼びすでで、「おすぎの方がかわいい!!」と吠えまくり、チャンチャン。
 近来になくのっていたと思うけど、やっぱブッシュがきな臭いことやり出してから、キレていることも多くて、シャレにならなくなっちゃって、前ほどはノリがよくない気もする。一番ノリノリだったのは、「サイン」の時とかじゃないの?このころは、不機嫌な表情=吠えまくりパターンの期待大でワクワクでしたもの。最初っから、ぶち切れていて、メルギブソン大根と前回吠えまくりだもんな。で、演技を再現。家の中を移動しながら、恐る恐る探って、ぱっとふり返るメル・ギブソンのまねして、「これの繰り返しだけやン、こんなの演技でも何でもあらへん」と吠えたのには笑いました。まあ、井筒の好きなジョニー・デップなんかの演技なんかとは違うんだろうね。そのころは、虎ノ門の本も出した頃で、映画のなんたるやをさりげなく教えるような配慮も随所に見られた。で、ビデオコーナーのえびすさん叩いてビデオなんか意味ねぇ、でかい画面で見ろともゆってましたね。映像理論じゃなくて、「たたみ二畳のでかい画面」でみろとだけゆったのが笑えました。だけどスクリーンってたった二畳なの?氏らなかったYOと、イチビって、さらにぶち切れてもらいたいカンジかな。それはともかく、そのときは、映画の顛末なんかを、ゲストMCの島田陽子がばらしまくって、スタッフは真っ青だったでしょうね。にもかかわらず井筒は「こんなもん、どんどんばらせばいいんや!!」と絶叫し、「なんやねん、あの最後にでてくるジャイアント馬場さんみたいなの?いみわからへんわ。あれだけやん」と−−独特の着眼と表現力で−−暴走するも、島田陽子のようにモロ晴らししないところが業界人の性か。ちりこが必死にフォローするも、「おまえ、この映画サイテーゆうとったやろ、℃アホ」とつっこみを入れ、ちりこは顔色変わっていて、もう独演会でした。
 ちりこいじめは色あせ、井筒吠えさせようとする人たちが吠えそうな映画ばかり選んで、井筒が馬路ぎれし、しかしまあまだまだ面白いよね。井筒は。最近は、カンニングと、しりとりにおける板尾の引きの間に注目しておりやすが、ちょっと・・・。豊岡真澄が出なくなったのは、個人的には萎え萎え。まあ、カカカカカカカと笑うだけじゃダメかなぁ。豊岡も、合法的ロリの写真集とかわけわかめな使われ方して気の毒だよね。まあ、そこまでやるなら、「16過ぎたらペケ♪不純な女になる♪」と歌っていたソフトクリームリバイバルすればとか思うけど、森ユキノジョウほどの人が、二番煎じにのるとも思えませんし、そっち系はやっぱ今やタブーでしょうからね。フジの深夜で、ほんこんさんなんかと出ていたのは面白かったが、これも終わりだし。アテクシはロリぃから(・∀・)イイ!!とゆうんじゃなく、香奈『ちまめ』なコンセプトっつーか、ギャグな小橋めぐみというか。率直に言って、三十歳を超えても面白いと思ってます。