その昔、たけちゃんマンが出てきたとき、わけわかめなコスプレの意味はわけわかめで、もっぱらブラックデビルで笑っていたところがある。とんねるずが出てきたときも、特に石橋のノリは理解できず、もうこの笑いはわからないと思った。ナイナイが出てきたときも、なんでこれが肝いりの何人抜きかででてきたのかわからなかった。板尾の関西には珍しい引きの芸もなかなか理解しがたく、でもって虎ノ門のしりとりとかをみて、はじめて面白さがうっすらとわかるようになった。そんなこと言ったら、山田花子やチャーリー浜やパチパチパンチはもちろんのこと、寛平ちゃんだとか、あるいはくっさぁ〜だとかは、ずいぶんながいことわかんなかった。それと同じような意味で、今回のワールドダウンタウン、っていうよりはマンデラ弟のパフォーマンス、そして脚本は、わけわかめだった。たぶん、若い感性はとりあえず笑ってから考えるっちゅーところはあるんだろう。なんかベタにダウナーでトラウマなネタ、あるいはくっさぁ〜とかに近いようなコテコテなイチビリネタなのかもしんないなぁと、とりあえずは思った。テンポもへったくれもない幽玄な間と言ったら、言いすぎだとは思うけど、もさっとした「べたなネタ」かましまくっておいて、マンデラ弟が後述のように食い物をクンクン嗅いで、顔に擦りつけ、手でこねた食い物をマツモトに食わせるという、コテコテネタにおとすというやりかたは、ぶっとびすぎというか、慣れ親しんだ笑いの世界とは異次元だ。ジルもかみまくりの上、夏ばてチックで、乗り切れない様子に見えた。しかし、これは新たなわらいの初期化なのかもしれない。
ジルが、五輪ネタふって、岩崎恭子とくれば、なんかあるのかと思いきや、あっちゅーまにスルーして、「どうだいマンデラ兄」とふり、各々の幸福を聴いてゆく。マンデラ弟、渋い声で「お腹がすいたら動物を食べる」と「ボクの幸せ」を語る。このへんは、新喜劇そのものなんじゃないのかなぁなどと思う。そして、あっけにとられているうちに、マツモトのところに来て、ここではあるわけねぇってタイミングで、「マツモト、局アナのまっきーの金メダルと歌手のマッキーの金メダルとどっちがいいかい？」とジルジル。パシュッという、かまいたちみたいな間で、思わず笑っちゃったよ。意味わけわかめで、シュールなまでのワンパターンなのに。で、マツモト呆れて「どっちも(・∀・)イイ!!ですわ」と投げやりに答えた。そして、マンデラ弟が上記クンクンをはじめて、まずは天むす。でもってマツモトが喰い、ジル「名古屋だけになごやんだ」とかまし、あっけにとられるハマタを尻目に、タイからの中継へ。その前に、ジルジルはどさくさに紛れて、「シャチホコゲーニン」とこっそり言いやがった。ここもちょい藁。
タイの中継は、ダメ男君をもて男君に変えるというビューティーコロシアムみたいな企画だけど、チャーリーズ・カマエンジェルというオカマの三人組が出てきて、ビチャイ・ユーナロン君という椰子を変身させるという。これが服は切っちゃうは、髪は刈り上げて、おかっぱみたにしちゃうわ、白無垢みたいなけしょうをしちゃうわで、ユーナロン君はめちゃくちゃにされちゃって、カマエジェルズと、マリオみたいなレポーターのおっさんはハラを抱えて、笑いっぱなし。でもって、片思いの彼女に告白させるけど、ダメポ。それをみて、オカマとマリオはさらにハラ抱えて馬鹿笑いして終わり。ユーナロン君の無表情は、中国映画『黒い太陽』ばりな虚無的なものであり、一切慰めもしないハードボイルドなギャグに意味はないけど、思わず笑っちゃった。慣れてくると、この間で馬鹿笑いして、とまらなくなるかもしれない。そうだ！、これは、「笑いのエネマグラ」、「笑いの前立腺フォーマット」、あるいは「笑いのボルチオ」なのかもしれない。
でもってＣＦはお約束のようにマッキー。そして、フィリピンの方は、ディレクターのアリジュンが出てきて、ガビシャンも夏休みかと思ったら、さにあらず、ガビシャンのいびきを懲らしめるという、いわゆる寝起き企画で、これは私の好きなどっきり企画。基本的に、普通の寝起きはたいして好きじゃないんだけど、元気が出るテレビでやっていたモーニングバズーカとか、浪越徳治郎寝起きキスだとかは、かなり笑い転げた過去があり、ちょっとワクワク。そしたら、とりあえず明らかに睡眠時無呼吸症とおぼしき大いびきを激写。ガビシャン治療しないとやばいよ。昔のアテクシのよう。アテクシは、昔、先輩の家に泊まったことがあるんだけど、隣室の妹さんはもちろんのこと、下に寝ているお母さんまで、「家が揺れるような轟音」で寝られないというクライのもので、昼間の傾眠傾向はひどく、自転車の居眠り運転をしたくらい。で、ガビシャンだけど、このあとお約束のように落書きと、衣服チョキチョキ。パンツもちょきちょきして、ガマガエルいっちょあがり！！浜ちゃん「またかよ。チンコみえとるやんけ。ばけものやこれ」とわめきちらすも、ジルとマンデラズ「見えてない」と、またまた要フォーマットな間で迫り来る。そのあとまた弟のクンクンで、カレーコロッケとカニクリームコロッケを、こね回し、鼻に擦りつけて、マツモトに喰わせる。マツモト「きっついわぁ〜、揚げ物は」で核爆。でもって、ジル「コロッケだけにみ揚げたやつ、ってか」で、チャンチャン。はっきり言ってワケわかめだけど、そのうち廃人になるくらいに笑い転げるようになるのかもしれないと思いマスタ。いちおー、 (;´Д｀)ハァハァと。
