高校野球ハッスル禁止令によせて

 プロレスの不調を必死にかき消すかのように実は熱血に頑張っている小川直也のパフォーマンス=ハッスルは、不良番長−−って、昔梅宮アンナパパがやっていた人気シリーズだって知っている椰子はすくねぇだろうけどさ、それはともかく−−キヨハラくんなんかも、ベンチで大はしゃぎで、小泉首相だか、安部幹事長だかもやっちゃったとかゆうことで、国民的なものになりつつあり、アテクシは密かにアテネ五輪夏の高校野球における動向に、ほんとうに密かに期待していたのであるよ。ところがさ、あちゃーっつーか、やはりというか、高野連の偉いさんが禁止しちまいました。予選真っ盛りで、もうやっちゃっている椰子らがいて、「待った!!」がかかったんだとさ。予選ぐらいでやんなよ。もう少し我慢すれば、ダルビッシュとか、眼鏡のハッスルが見られて、そこまでみたら、コラ!と怒られてもよかったのにね。高野連談話(ヤフーニュースより)「ガッツポーズについての規制はないですが、本塁打を打ったときに、グラウンドを1周する間、ずっと拳を上げたままだとか、応援席に手を振り続けるなど、目に余る行為には、さすがに注意をするようにしています」だと。
 たしかにさ、ハッスルはちょっとおちゃらけていて、それにくらべて、ガッツポーズだとか、思わず拳を振り上げるだとかゆうのは、生命のほとばしり、エランビタールの炸裂ってカンジはしますよね。ガッツさんが、世界チャンプになったときに、ガッツポーズをしたのは、まさにそれで、スタローンの「えいどりあ〜〜〜ん!!」なんかといっしょで、しかもリアルタイムの実話で、見る者の心を禿げしく打つところはあるし、まあこういうのは高野連の偉いさんも(・∀・)イイ!!とゆうのでしょう。それに比べて、プロレスのパフォーマンスは、ふざけているということなのかなぁ。子どもの頃から虐げられた者としての大仁田厚とか、高山善広とかが、自損行為にも似たデスマチックなバウトをして、でもって「ファイアー!!」と雄叫びをあげるのも、やっぱ非教育的なパフォーマンスなのかね。
 とりあえずタイガーマスクの「みなしごのバラード」でも聴いて考えてもらうかな。アテクシは生まれてから一度だけ、懸賞に当たったことがあってね、それがロッテタイガーマスクガムのタイガーマスクマントなんだよ。でもって、アテクシはいたずらなどーしようもねぇガキだったけど、母親がおやぢや、弟といっしょに、日曜になると床屋をやってくれるの。それを作文とか絵日記にすると先生にほめられて、いい気になって、少しだけマシな人間になったところもあるわけよ。でね、床屋をやるときにタイガーマスクマントをいつも使ってたんだよ。ちょうど便利がいいから。絵日記にしたら笑われたけどさ。おやぢはいまだに家庭床屋だけど、そのマント着ているよ。
 まあもっとも、高山はともかくとして、大仁田はイメージ悪すぎかなぁ。国会でファイアーはいいとして、痴話話で「ホテルにおいでファイアー!!」がばれちゃって、やっぱそれはまずいわな。高校野球でファイアーをやった椰子はいないけどね。パフォーマンスちゅーなら、チアガールとか、応援歌もどうなっちゃうわけ?ある意味美女軍団マスゲーム状態だろ。やばすぎない。コンバットマーチとか。よく聴いていると、スゴイ曲あるよ。これも密かに期待していたことだけど、もう言っちゃうけどね、この夏の甲子園で応援歌として、キューティーハニーって絶対あるともうのね。でさ、アルプス席ではおっちゃんや、あんちゃんたちがでっかい声でバックコーラスつけたりして、「お尻の小さな女の子♪」んところで、オー盛り上がりだろ。きっと。それも禁止になるのかねぇ。「愛国行進曲」なんかどうなるんだ?子どもの頃、遠足のバスで何人かで歌って問題になった記憶があるぞ。
 さらに言えば、最初に優勝したときの横浜高校なんて、馬路やばかったよ。眉毛はねぇし、みんな鬼剃り入ってるんだもん。アテクシは、横高の渡辺監督は、PLの中村元監督とともに、プロ選手をたくさん育てたという意味で、偉い監督だと思っているけど、そういう鬼剃りの連中と格闘し、ものすげぇワルを自宅に寄宿させ、自腹で牛肉喰わせて一人前にしたみたいな話があって、スクールウォーズもそうだけど、そういう面でもスゲェ人だなぁッテ思ってるわけ。集英社文庫だっけな、『落ちこぼれの甲子園』なんか読むと、感動巨編というより、シャレにならないくらい。渡辺監督は、生徒をバットで追いかけ回して教育したっていうけど、怖かったと思う。あの、ハマの真の番長愛甲選手も、先輩たちは怖くて、ションベンちびりそうだったみたいにゆっているわけだしね。 
 ともかくも、ちょっとふざけたパフォーマンス=ハッスルが、教育的によくないということなのかなぁ。相手を打ち砕いてハッスルハッスル♪・・・不謹慎だろうなぁ。たしかに。円陣組んで、ファイオーファイオーするかわりにハッスルハッスル♪・・・いいような気もするけどな。肩の力を抜いて、落ち着けッテカンジで。ほんとはハッスルなんてどうでもいいけど、なんか教育というものの体裁本位&一律の線引きみたいなものがみえるのが、イクナイ気はします。ケースバイケースなんじゃないか。PLの胸のお守りに手を当てるというのは、もはや宗教を超えて、定着しているけど、あれは必死の表現で(・∀・)イイ!!。でも、いくら宗教でも股間だったらNGだよね。宗教によっては国際問題だろうけどね。むかし、股間だとどうなんだろうと言って、えれぇ怒られたことあったっけなぁ・・・。で、思い出したんだけど、「こけちゃいました」でおなじみのマラソンの谷口選手なんか、福岡国際化なんかではじめて買ったときに、奥さんの名前をテレビで呼んで、手を振って、当時としては異例だったけど、人柄もあって、好感を持たれ、次に買ったときも「奥さんに挨拶は?」とか、NHKだかのアナウンサーまで、武藤まきこばりのマイクパフォーマンスみせていたし。東京オリンピックで、重量挙げの三宅選手が金メダルをとったときに、メダルを誇示して、当時の控えめで無口な日本人には珍しかったし、賛否両論あったけど、こういう姿勢が重要だって、言われたように思う。一律にドウってことじゃないのは、むしろ今は常識じゃないのかな。レスリングの浜さん親子がやるかとか、柔道の井上選手がやっちゃったりとか、興味は尽きませんが、女子マラソン惨敗で、へべれけに酔っぱらった小出監督が試合後出演し、「やったぜQちゃん」とかゆって、ハッスルハッスルしたら、さすがに激やばでしょうねぇ。