マツケンサンバ考−−っつーか高田浩吉考かも

 上様のマツケンサンバだけど、たぶんうちの親とかに話したら、「時代劇って、前々からポップだぜ」みたいにゆうんじゃないかと思う。じゃあなんだよと言われれば、真っ先に思いつくのは、うちのぢいさま、ばあさま、両親なんかが「すちゃらかちゃん」だとか「すちゃらか」と呼んでいた高田浩吉ですね。当時から舞台化粧とか濃かったし、ある意味モノセクシャルだったかもッテカンジかな。たぶん一番有名で今でもカラオケにあるのは白鷺三味線(作詞西条八十・作曲上原げんと)じゃないかと思う。*1

一番 白鷺は 小首かしげて 水の中 わたしとおまえは エー それぞれ そじゃないか アー ピーチク パーチク 深い仲

二番 白鷺の 羽も濡れます 恋ゆえに 吉原田圃の エー それぞれ そじゃないか アー ピーチク パーチク 春の雨

三番 三味線の 糸を頼りに 片便り この糸 切れたら エー それぞれ そじゃないか アー ピーチク パーチク なんとしょう

MIDIならネット上にある。MIDI programed by K.Kebuta。っつーか、湯浅みか作詞、杵屋正一郎作曲の大江戸出世小唄もあったわな。こちらのほうが、元祖スチャラカの歌でありんすな。こっちもカラオケとか入っているのかねぇ。むずかしいから、歌えないけど。

土手の柳は風まかせ
好きなあの子は口まかせ
ええしょんがいな
ああしょんがいな

きりょう良いとて自惚れな
どうせ一度は散る花よ
ええ風が吹く
ああ風が吹く

雨が降ったらその時は
俺の涙と思やんせ
ええしょんがいな
ああしょんがいな

なんでスチャラカチャンなのかと言えば、このあとが下記のように続くのであります。ただ、白鷺三味線(=吉原田圃)もそうなんですが、ちょっと歌詞的にウプを自粛されたんじゃないかと思われます。遊郭のイキっていうのは、川島雄三が生きていたら今現在でどう表現するか知らないけど、少なくとも良識ある市民的には花魁ポップというのは自粛の対象でしょう。やっぱ、私的には−−一応生前ほんのちょびっとだけだけど、応援してた−−そこそこ尊敬しております市川房枝さんなんかに、怒られそうだし・・・そうでもないかなぁ・・・やっぱ怒られるよね。

猪牙(ちょき船)でいそがせ 大川上れば
スチャラカチャン スチャラカチャン

はやも山谷掘 吉原土手だよ 
スチャラカチャン

可愛いあの娘が おまちかね・・・

このあたりがかぶくポップの限界でしょうか。しかし、サンバというのは、いまいち載りきれない面があるというのが、CRヒロミ郷を打ったアテクシの感想です。「お嫁サンバ」はやっぱし、いまいちアツ℃が足りないわけです。これが、「エキゾチック〜ジャペ〜ン♪」だとか、「アッチッチアッチッチ♪」になると、数段激アツ萌え萌えであって。要するところ、上様におかれましては、スチャラカポップと、ゴールドフィンガーお江戸の上様とかやっていただきたいということで、パチンコに逝ってきます!!

*1:CD出てますね。大江戸出世小唄とカップリングですね=CODA-1299。