ダンサブルドラマ

paraphilia パラフィリア

paraphilia パラフィリア

 日曜になると後期高齢者のうちの親はとりあえずアッコにおまかせと笑点龍馬伝を見ることは習慣として決まっている。他に決まっているのは、平日でもゲゲゲの女房くらなのだが、そのようなこれは見るリストのなかについにはいってしまった感があるのが、踊れドクターである。
 時間帯やタゲっている年齢層の問題もあるから、IWGPのようなシュタシュタ飛び交うような映像を使っているわけじゃないんだが、カメラの角度などを上手に工夫して、リズム感と速度感のある映像が展開されていく。時効警察とか、トリックとか、あるいはうぬぼれ刑事とかもそうなんだろうが、シュールなまでにかまびすしく小ネタかましながら、ギグるってかんじでもなく、自然に進行するんだが、実に小気味いい映像になっていると思う。それも、抑制して我慢しているってかんじでもなく、逆にとてもいいタメみたいになっていて、キメどころで、ドスンとギャグをかます
 生瀬の演じる医者が、冠婚葬祭の仕切りと、よいしょと、ドジョウすくいの芸だけで、出世街道を爆走してきたという設定も笑えるわけだが、往年のドジョウすくいの絵面がドスンと出てきたときには、原抱えて笑った。しかも、ファイヤー後藤がこれみて、おまいはほんものだとか、妙に感心しちゃっているわけね。ファイヤーダンスにも、緩急があって、タメがあって、最後の謎解きファイヤーのシーンへと失踪していき、んでもってムーンウォークブレイクダンスで、ファイヤー!!というのは何度見ても、キターという感じである。

名峰病院では、業績の上がらない総合診療科のリストラ話がさらに進み、新たなリストラ候補として冠婚葬祭部長・漆原(生瀬勝久)の名前が上がる。漆原は、事務長・曽根(八嶋智人)や後藤英雄(東山紀之)に泣きつくのだが、まったく相手にされない。唯一、桃子(多部未華子)だけが、まるで保護者のように漆原の力になろうとする。
そんな中、後藤は病院の庭で、漆原の息子・颯太(岸本慎太郎)と出会い、ダンスを教える。颯太は、家庭では威張っている父親が、病院でバカにされていることを知り、強く反発していた。


リストラの危機にさらされ、いつになくどんよりとした空気を醸し出す漆原の診察を受けることになった患者は、平憲一(小林隆)50歳。1ヶ月以上続く体調不良を訴える平を「低血糖」と診断した漆原は、その対処としてブドウ糖を注射する。ところが、注射後に痙攣(けいれん)が起きたため、痙攣を抑える薬を注射すると、今度は呼吸が止まってしまった!焦った漆原は、誤って呼吸器の挿管を食道に行ってしまうという大失態を犯し、駆けつけた玲奈(小池栄子)の適切な処置によって、なんとか危機的な状態を回避する。“低ナトリウム”であることが判明した平には、「肺ガン」か「髄膜炎」の可能性が浮上。ソウシンのメンバーは、病名の特定を急ぐのだが…。


4日後、意識を取り戻した平は、自分は医療コンサルタントであることを明かし、漆原を「有名病院に部長待遇で招きたい」と言い出す。漆原は、半信半疑ながらも有頂天になり、院長の大山(大和田伸也)に辞表を提出して…!?
http://www.tbs.co.jp/GM-odore/story/story04.html

 数ある小ネタのなかでも、多部未華子土偶だ、座敷童だと、言われまくって、しかもひどぉ〜〜ぃ、とかゆうんじゃなくて、仏頂面で平然としているのは笑える。他方で、上役の医者にため口たたきまくりだし。w 生瀬がとことんケロケロにされて、あとはシラネというのが十一時台だとすれば、この時間帯だと、土下座する生瀬かっちょいいじゃん、みたいにするところが、まあ趣味じゃないけど、企みは深いと思う。
 ハンマーセッションもかなり面白い。志田未来のキャバ嬢は、あまりといえばあまりに絵に描いたようなネタなのだが、正直ワロタ。JOKER ジョーカー許されざる捜査官のほうは、なんか錦戸亮だけじゃなくて、りょうも、アイアンシェフも、なにもかもみんな仕置き人軍団になっちゃったらどうするんだって勢いだけど、面白い。なぜかと言えば、みんなふつうじゃないのね。だからありえるみたいなかんじはする。現にマスターはそうだったわけだし。ただ、錦戸が「おれもふつうじゃないんだよ」っていうセリフは、私的にはちょっと脚本家のミスじゃないかと考えている。