クールポコな誤記にトリハダ4

 昼間に白夜書房の方からメールをいただいた。お仕事くれる、ってモデル、なわけねぇよな、海鳴館からならともかく。w まあしかし、西原理恵子のまあじゃんマンガを愛読していた私はちょっとウキウキ気分でありました。で、用件はブログで『「卒業」Part 2』をとりあげたので、買ってなかったらあげる、別にブログに書評書いてくれつぅことじゃねぇ、ってことなんです。私は義理堅いほうなので、メールまで下さったので、買ったものを積ん読にせず、ちゃんと読んで、感想を書きたいと思います。
 本日非常勤で2年ゼミや院の講義をやっていただいている酒巻秀明氏が研究室に来られた。そこで、↑上の本の誤植(というよりは誤記)を指摘していただいた。というか、修論に「アルバートカマス」という誤記(いうまでもなくアルベール・カミユ)をしたのにくらべればインパクトはないのだが、文献学にシビアな先生ならば一発レッドカードかも知れない。考えてみると、修論はやばかった。総括検討会で指摘されて、フルボッコになったとき、恩師の佐藤毅先生が「面接で指摘していれば、落ちたかもな」と言われたのに対して、「間違う方も間違う方だが、気がつかない審査員も審査員だ」とうそぶいて、先生がムッとされていたのも記憶に新しい。で、本日のクールポコ「なぁ~にぃやっちまったなぁ」はなにかと言えば、ミードのミドルネームである。“Herbert”であるわけだが、“Harvard”となっている。あちゃぁ~~~、であった。ハイデルベルグ留学組であるウェーバー研究者の酒巻氏は、「ヘルベルトですから・・・」と丁寧に解説してくださった。ご指摘ありがとうございます。本は今のところ1000部ほど出ているそうなのですが、そのうちとりわけ気づかないリスクが高い初学者の方々にお詫び申し上げます。
 これはそそっかしい私の責任であることはいうまでもない。カマス以外にも、いろいろアホなことをやってきた。最初に本を出したとき、とある碩学に献本したのだが、引用したその先生の文献を誤記していた。のみならず、その先生が専門のひとつとされているパーソンズの文献の年号を誤記していた。封書でお手紙をいただき、みっちり叱られた。その時学位申請をしていたのだが、ご指摘のおかげで致命傷となるところを修正することができた。穴があったら入りたいというくらいの話だが、シビアなご指摘はほんとうにありがたいものがあった。
 なお、誤記誤植リストはまたいずれアップいたします。
「トリハダ4〜夜ふかしのあなたにゾクッとする話を」をみた。携帯電話の死亡宣告が、少しずつ間に挟まって展開してゆく趣向。
 ベッドの下の斧をもった男という都市伝説をひっくり返したようなネタが、まずトリハダだった。下にいるやつが、上にいるやつに・・・という趣向。ヌラッとくるところは、ぎゃああああ、というカンジ。この前の電気ドリルのやつに比べれば、かなり読めるのだが、それでも怖かった。
 電車ですわっていると前にヘンな人が立ってにじり寄ってくる話。これは、昔実体験がある。ガキの頃空いている電車で座っていたら、妙なねぇさんが、膝を入れてきて、ぐりぐりされた。 今だったらわかんないけど、当時は怖かった。それはともかく、これも逆転の発想で、にじり寄ってきた人は、にじり寄ることはにじり寄ったのだが、最後に腕をつかんだのは善意だった。降りたところに・・・というネタ。これも読めるが、上のネタといっしょで、ヌラッと出てきかたが怖すぎる。
 次は、誘導されるアキバメンのお話。道に立たせておいて、となれば上からだろ・・・というのがまあケイゾクとか見てれば思うことだが、オチがつくわけですね。
 中華丼みたいなのはよくわからなかった。というかながらだから肝心なところを見なかっただけだけど。
 ファミレス。ホッとしたら・・・。最後のオチは複雑すぎて、よく反芻しないとわからないカンジだけど、けっこう面白かった。