横浜に帰ってきたら、心身の疲労が吹き出して、いきなりダルダルになってしまった。ごろごろしながら、NHK囲碁将棋を久々にみた。私の界隈で今ちょっと話題のいのりんをチェキすることができた。なるほどという感じ。w そのあとメールを見ていたら、あるアフォから、案外本を読んでいないんですねというご指摘があって笑ってしまった。つまり日記に書いたものしか読んでないと思っていらっしゃるわけです。私は同業他者に比べれば、たしかに読書量は少ない方だと思いますが、この日記に書いているくらいしか読んでなかったら、かなりやばいですよ。
それはともかくとして、ネットみていたら、下記のような記事があった。これは、もろ今年出た卒論の一つが取り扱っていたテーマだ。その人はビジットジャパン計画を丁寧に調べ、オタクの問題に結びつけたんだが、もう少しこの情報が早く出ていれば、もっと丁寧に調べられたかもしれないと思ったりもするし、逆に報道前にもう少し掘り下げた分析ができていればもっとよかったのにとは思ったりもする。記事読んでみて思うのは、このツアーはもうちょっと調べてみたいよねということ。おそらく書いた学生もそう思っていると思う。学生の卒論は、こういった「元気が出るジャパン計画」みたいなのを丁寧に紹介した上で、調査をしている。かなりストイックに単純化して、日本に滞在日数が長い人ほど、オタクのイメージが悪くなるというようなところで止めてしまった。ちょっと残念ではある。社会学の枠組としては、○○イメージの誕生式の文化研究を先行研究として、なかなか面白い理論構成していた。というか、こういう動向を私が知っていて、指導できるようじゃないと失格なんだが、ま、ちょっと最近大戦間から冷戦期のアメリカ思想ばかりやっていたから・・・。w
[東京 2日 ロイター] 日本では敬遠されがちだった「オタク」たちが、今、日本観光の呼び物のひとつとなっている。
外国人旅行者の訪日促進を目指して政府などが進める「ビジット・ジャパン」キャンペーンでは現在、外国人観光客向けにに日本のアニメや漫画のサブカルチャーの中心地である東京の秋葉原の無料ツアーを提供している。
同ツアーでは、ドイツ人・インド人・アメリカ人といった多国籍の旅行者が、ガイドの先導で迷路のような秋葉原の裏道にあるアニメのキャラクターのフィギュアやコスチュームの専門店などを訪ねる。
海外からの観光客の多くは、オタク的なこだわりを格好のいいことととらえているようだ。
ツアーに参加したアメリカ人観光客の1人は「人は誰でも、何か熱中するものについてオタク的な一面を持っていると思う」と語った。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070304-00000612-reu-ent
しかしさ、毛むくじゃらの赤鬼みたいな白人のオサーンが、お試しコスプレでラムちゃんとかになれるのかとかさ、そんなかんじなのかね。そうさせておいて、異口同音に「Kimoi~」「YOYOきもぃよぉ〜」ととかシャウトしたりして。w大騒ぎで記念撮影したりして。野見隆明や浅見真一を、例のオタク軍団にくわえて、ジャパニーズコアオタクの神髄をインパクトあるかたちで伝えるとか。ッツーか、野見はオタクぢゃねぇか。ま、細かいことは気にしないでさ。それにしても、最後のアメリカちゃんの談話は、なんつーか、アメリカだよね。前向きだし。ハイタッチすぎねぇか?メシとかどうしてるのかな。
などとおちょけつつ、もう一度小林信彦の「保守思想」をかみしめる今日この頃。w