干川剛史『デジタル・ネットワーキングの社会学』

 上野洋子20周年記念で本邦初公開の単体でのコンサートが12月にある。萌え萌えファンは、この歌を歌って欲しい投票サイトまでもうけてもりあがっている。何せ気まぐれ飛行船で、神出鬼没の各種ユニットのうしろのほうで、こっそりコーラスしたり楽器ひいたりしていて、自分でもCFとかでメシ喰いながら、気が向いたら各所のライブハウスでなんかやって、あとは飲んだくれているみたいなことを言っており、そのCF曲集を発表するどころか、どれをつくっているのすら見当もつかなかった時代もあり、外連味たっぷりで「意地の悪い上野洋子のことだから投票の多かったものはきっと歌わないだろう」伝説までできちゃっているわけです。

出演メンバー:

仙波清彦(ds)
海沼正利(per)
中原信雄(b)
鬼怒無月(g)
武川雅寛(vn,tp,mandolin)
棚谷祐一(key)

 で、チケツ発売ということで、ダメもとで申し込みました。複数申し込めたのですが、年末ジャンボ一枚買う気分で一つだけ注文。そしたらあたったんですよね。抽選に。絶対無理だと思っていたので、すげぇうれしいですよ。まあ、ヨーイどん!で電話かけるみたいな時代にくらべると、ローソンチケツで登録して後はメール待つだけですからね。便利ですよね。そしてあたった後で、ローソンでチケツ受け取り。これは、ローソン端末を使う。はじめて使った。びっくりした。こんなのあるんだな。広田レオナのシャケのちゃんちゃん焼きCDなどもそうだけど、ローソンってすげぇデジタルコンビニだったんだな。驚き桃の木だ。
 で、干川剛史さんから『デジタル・ネットワーキング社会学』(晃洋書房)を送っていただいた。恐縮しまくりである。ありがとうございました。礼状は別途したためます。私たちが若い頃は、「自家薬籠中のものとなすべき人と概念とフィールドを持て」などと指導された。そうもいかずあっちゃこっちゃやりちらかしてしまうものなのだが、干川さんはハーバーマス研究から始まり、そこから阪神淡路の震災研究へ。この流れは非常に多くの人がたどった道だろうが、そこで公共性やネットワークの概念を彫琢し、現実問題の解決に資する成果を問い続けている。今回の書物は、震災以降のデジタルネットワーキングについて展開したもので、研究の継続性に表敬したい気持ちである。リスク社会論やグローバル公共論などにも言及している。ちょっと忙しいので、目次その他は後日書き写す。まだネット上にも本の情報はない。