週末に横浜に帰ったとき、うちのバカ親がふたりして「イナバウアー!」と叫んでまねをしていた。73歳と80歳のイナバウアーは5センチほどくらいしか反らない。まるで早朝ラジオ体操のようだ。しかし、この老人たちはまさに「流行の鏡」とも言える存在で、この老人たちが話題にするものは流行っているものであり、口ずさむものは流行する歌である。流行るかなぁと思っていたら、すでにブレイクしているようだ。2ちゃんで記事をみつけた。
1 名前:諸君、私はニュースが好きだφ ★ 2006/03/01(水) 21:55:46 ID:???0
トリノ五輪、女子フィギュアスケート金メダリストの荒川静香選手らが28日、帰国した。荒川選手といえば十八番の「イナバウアー」が大ブームだ。後ろに反り返った姿勢の物まねは、子どもたちの間にも浸透し、ちまたでは一躍流行語に。五輪史をひもとくと、いくつもこうしたブームが訪れているが、実は、イナバウアーには落とし穴も?
荒川選手が金メダルを取った二月二十四日早朝。都内の会社員女性は、興奮のあまり、テレビの前でイナバウアーのポーズをとった。新体操やバレエの経験者で体は柔らかいのだが、そんな彼女に夫は冷ややかに「リンボーダンスを一時停止したみたいだ」と言い放ったという。テレビで何十回と流れた芸術的なイナバウアーに感化され、何人の日本人が上体をのけ反らせたことか。(中略)さらには、あの杉村太蔵議員も自身のブログで「イナバウアーに挑戦します」。意味不明だ。(中略)思わずまねしたくなるイナバウアーだが、スケート場で、未経験者や子どもがやると危険だという。各地のスケート場に聞いてみると、一様に「そんな簡単にできません」との答えが返ってきた。「静止した状態で体を反らす人はいますが、滑りながらやる人はいないですね」(船橋市民 スケートリンク)というので、一安心だ。
ソース(東京新聞) http://www.tokyo-np.co.jp/00/tokuho/20060301/mng_____tokuho__000.shtml
だけどさ、「五輪史をひもとくと、いくつもこうしたブームが訪れているが」とあるが、なにがあったっけ?と考えた。ウルトラCフルターン@段違い平行棒、回転レシーブ@女子バレー、ムーンサルト月面宙返り@鉄棒、テレマーク姿勢@ジャンプ、・・・コマネチ!は違うのかね。それはともかく杉村議員はなにを考えているのだろうか。非常に面白いことは面白いが。
記事についての、レスのほうを拾い読みしてゆくと、面白いのがいろいろあった。「つかれたとき、椅子の背にもたれてのびをしてイナバウアー」→ありがちな例だよね。「イナバウアーを正面から見たら、エクソシストを思いだした」→ボクは呪怨のかやちゃんを思い出したけどね。あの歩き方。w 「イナバウアーって、後ろに反り返った姿勢のことじゃないって、TVでやってたぞ。もう少し、早く教えてくれないと、1億総勘違い状態じゃないか」→足の位置らしいが、もう遅いよね。「ベッドでイナバウアー」→勘違いに基づくシモネタだが、これは座布団三枚だろ。「どうせならアラカウアーとか、シズカウアーって命名したらいいのに」→なんで「カウアー」をつけなくちゃいけないんだ?「ベッケンバウアーとどっちがすごいんだ」→わはははは。「全国の小学校で多発していると思われること。『起立、礼』のときイナバウアやって怒られる」→たしかに。わたしならきっとやっていただろう。押尾語録ネタがあるかと思ったらなかった。「オレは五歳の時にはイナバウアーをマスターしていた」いたいなネタ。なかった。残念だ。しかし、マトリックスネタはあった。第一作のエビゾリ。