キモカワ芸人と田丸麻紀

 小林信彦『時代観察者の眼』を引きつづきながめている。表現力の卓抜に、ぶっとぶところがある。「サタデーナイトフィーバー」について、「錦糸町あたりにいるようなあんちゃん」が仕事もなくてうだうだしているのだが、土曜の夜になるってぇと、ちょいと痛いファッションキメキメで、ディスコに出かけて今夜一夜のひとさかりとばかりにフィーバーっていう「苦い映画」と言っているのは脱帽でございました。「錦糸町」「苦い」といのは、言えそうでなかなか言えないことだと思うし、こんにち「苦さ」ってどうなっちゃってるんだろうと、思ってみたりもする。
 草野★キッドを久々にみる。このところ「アカギ」をずっとみていて、しばらくみていなかった。第二回キモカワ芸人コンテスト。第一回は勝手に草野がやって、アンガールズが圧倒的な一位って、はかりしれない間合いで言われて、不覚にも少し笑った。キモカワに出てきたトップバッターは弟子を引き連れた猫ひろし。「私もお笑い芸人よ☆」とか、イチビリまくりの田丸麻紀は、猫ひろしが大のお気に入り。水道橋博士「田丸が認めてねこのゴールデン許されますた」って、ホンマカイナ。田丸「好きなスターベストスリーに入ってます」とかゆって、オードリー・ヘップバーンなんかと猫をならべている。猫「結婚して下さい」。わけわかめなままに、一発芸試技に。サランラップ顔でぶち破ってやるの。猫はなんきんたますだれ替え歌。さて、さて、われはインキンオブジョイトイ♪理解不能の気合い芸。その次はエレキコミックインパクトのあるほう。それから、まちゃまちゃまちゃまちゃは、ワッキーにメロンもって弟子入り懇願したみたいなネタを草野が知っていて、一同ぶっ飛ぶ。そんつぎはパッション屋良。この椰子、屋良ちょーびょー元県知事と関わりあるみたいね。ぶっ飛び。しかし、あいかわらず、う〜んう〜んう〜んで、ば〜んば〜んば〜んと胸板ビート。田丸どんびき。わははははは。
 それからタイムマシン三号はまあ、一応動いて魅せたってカンジだけど、次の家城啓之にはワロタ。あまりにやばく放送コードぎりぎりとかゆわれているの。しかし、カリカをチョイスしてくるというのは、草野のセンスか?すげーとおもう。ザ・タッチは、なぜかかずやじゃないほうが、異様に褒めちぎられていた。わけわかめぢゃ。POISON GIRL BAND阿部智則。たく八郎か、はたまたリングの貞子か。やばさみせつけ。しかし、これとカリカだけ、なぜ単独出場のボケのみなのか、わかんねぇ。と思ったら、FUJIWARAは、藤本と原西が別々。藤本は、パッションのパクリ。原西は、まああいかわらず。カリカとポイズンまではまあわからないこともないが、FUJIWARAはきもかわいいか?
 なんかさ、つぎみてみないとわかんないけど、草野さんのお大尽遊び番組になってねぇか?まあ面白いことは面白いけどさ。