時効警察@テレ朝

 深夜にテレビをつけたら、テレ朝で『サトラレ』をやっていてオダギリジョーとまんだら屋杉本哲太の怪奇な演技をしばし堪能しましたけど、なんでこんなことと思ったら、金曜11時のドラマ枠で新ドラマ『時効警察』っていうのをするので、大々的番組宣伝するってことみたいです。この時間帯は、アヘアヘな特命係長とか、いきなり遠山景織子歌舞伎まくりのOLヴィジュアル系とか、菊川のOL銭ゲバ系とか、妙なドラマやりまくっていて、かつオダギリは「嫉妬の香り」においてサイコなあんちゃんを好演し、そのあたりからブレイクしたわけであり、『顔』だとか『新撰組』だとかみたいなシリアスなカンジもよいものの、どこか滑稽味のようなものがあるのが面白い存在感で、というか演技かもしれねぇけど、かなりシュールな人気で、この日記でも次長課長井上に「お笑いの人」と言われたみたいなことは再三触れてきた経緯もあり、行方が楽しみです。

 時効が成立した事件を“趣味で”捜査する総武署時効管理課の警察官・霧山(オダギリ ジョー)の活躍を描く、新しいコメディーミステリー。“時効成立した事件を趣味で捜査”という斬新な発想を軸に、“霧山VS逃げ切った犯人”というミステリー要素と、そこかしこに散りばめられた笑いのエッセンスが共存するドラマ。脚本・演出には三木聡岩松了園子温ケラリーノ・サンドロヴィッチら、映画界・演劇界の奇才たち。映画、ドラマ、CMなど多方面で活躍するオダギリが、彼らとの豪華コラボレーションを実現する。何となく見ているうちに、何となくやみつきになってしまうドラマなのだ!
http://www.tv-asahi.co.jp/jikou/002story/index.html

 このページのメガネの写真もアレだけど、トップの全身制服姿なんかも、なんじゃああというようなカンジで、これも「そこかしこに散りばめられた笑いのエッセンス」なんでしょうか。なんつーか、あれじゃない、仮面ライダー響鬼というか、はたまたウルトラ機動隊というか、超人変身前の制服姿みたいなカンジでしょ。これ変身するのかとか、まず思うのが普通の感性じゃないかなぁ。しかしさあ、「時効警察」って、ケイゾクのぱくりぢゃねえのとか、思うじゃないですか。ケイゾクは時効じゃないし、こっちは桜田門ではなくって、所轄が舞台だし、微妙に違うわけだけど。その辺の疑問は読売の記事がズバッと説明している。

 俳優・オダギリジョー(29)が、来年1月スタートのテレビ朝日系ドラマ「時効警察(仮)」(金曜・後11時15分)に主演することが10日、分かった。時効成立した未解決事件を“勝手に”捜査する警察官という大変変わった役どころ。オダギリの連ドラ主演は、2003年10月期のフジテレビ系「ビギナー」以来、2年3か月ぶり。「ドラマの概念を覆す新しい作品に」と意気込んでいる。


 今年は「オペレッタ狸御殿」「メゾン・ド・ヒミコ」「SHINOBI」など7本の出演映画が公開されスクリーンでの活躍が目立ったオダギリ。2年3か月ぶりの主演となる連ドラで2006年のスタートを切る。


 オダギリが演じるのは、時効事件の資料を管理する県警の「時効管理部」勤務の主人公・霧山修一郎。天才的な観察力を持ち、あくまで“趣味”で時効事件の捜査を開始。迷宮入りの謎を解き明かし、犯人に罪を“確認”するという大変変わったミステリー・コメディーだ。


 オダギリは03年のフジテレビ系「顔」で刑事を演じたことがあるが、今回の霧山役は“内勤”の警察官。名前の「霧」のように地味な存在で、あだ名は「ポツネン」。署内にいるときは警察官の制服に黒縁眼鏡。財布の所持金はいつも2万円で、「素うどん」か「煮麺(にゅうめん)」が好物というユニークな人物。


 漫画や小説が原作のドラマが多いなか、同作は完全なオリジナルストーリー。制作サイドは「『3億円事件』など、時効で逃げ切った犯人は今どうしているのかという素ぼくな疑問から生まれた話」と説明。


 オダギリの起用を「ミステリアスだけど、笑えて才能がある霧山役がピッタリ。空白の多い役を膨らませて演じてくれると思う」と説明する。


 昨年は「血と骨」で日本アカデミー賞最優秀助演男優賞などに輝き、「メゾン―」ではゲイ役に挑戦するなど演技派はその芝居と役の幅を確実に広げている。今回の役もやる気満々で「ドラマの概念を覆す新しい作品との出合いを楽しみにしてます」と抱負を語る。


 放送も「トリック」「特命係長 只野仁」などヒット作を生み出した「金曜ナイトドラマ」枠。オダギリは「この枠の良さは、ほかのドラマ枠では決してできない挑戦が可能なところ。そこに意味があると思う」と新しい刑事ドラマの誕生に大いに期待している。12月に撮影に入る。
http://www.yomiuri.co.jp/hochi/geinou/nov/o20051110_10.htm

 趣味で勝手に捜査する。「確認」のお約束。観察眼という武器。あだ名がポツネン。桐のようだからって、わけわかめじゃん。2万円は中途半端だし、ナンダヨ好物は。「笑えて」はワロタ。そーイヤ、トリックもここなんだよね。などなど、この記事は喰い付きどころを的確に説明していると思われます。