リズム隊ブルース

 そーいや、たけちゃんの教育白書のなかでも、はたしてというべきか「頭イイ」ネタがとりあげられていて、「頭イイ」の仕組みとなかみなどについて解析されていた。でもって、「頭イイ」と思う有名人と「バカ」と思う有名人についてかなりの数のアンケートをとっていたわけだけど、たかしは「バカ」のほうはまずくないのかと言いつつ、バカ1位「出川」に「出川はすごい頭イイじゃねぇか」とコメントし、バカのイメージがベタなのか、ネタなのかわからないというカンジに見えた。まあしかし、3位若槻千夏、2位梨花で、「この辺はリアル」と言っていたから、問題はバカというリアリティであったのだろうと思う。「頭イイ」のほうも、10位がアインシュタインで、ほりえもん以外はみんな芸人とかなのが笑えた。これもこれがベタなのか、これをベタと言うのがベタなのかいまいちわからない。
 昼間知り合いとそんな話をしていたのだが、そこで話題になったのが、アンガールズいつもここからカンニング竹山でつくるバンドU.N.O.のこと。「まさか青春パンクじゃねぇよなぁ」と言ったら、「スネオヘアーがプロデュース」と聞き、エエエェェェで、公式サイトをあけてみてびっくり。竹山も含めバンドっぽくキメテイル。視聴も聞いてみた。スネオヘアーという予断があるので青春パンクには聞こえないというカンジでしょうか。もしかするとベタに青春パンクしたほうが、売れるかもしれないという気がしないこともないけど。
http://www.sonymusic.co.jp/Music/Info/unoband/
 そんなやったことないやつらでとりあえずバンドつくるみたいになったとき、上手い奴がボーカル、ギターやって、初心者はベース、デブはドラムみたいな決め方があるんじゃないかと思う。ベースはうしろじゃないんだろうけど、下手な奴はベースみたいな。とある教え子が「うちらのサークルでは、ベースはろくに弾けなくてもなんとかなるということになっている」とか言って、そりゃあめちゃくちゃだみたいな話になり、大笑いした。ドラムは野球のキャッチャーみたいなもの?目立っちゃいけないやつはうしろにいろみたいな。いつからそんな偏見ができたのかと思うし、実際有名なバンドみてみるとそれほどドラムス=デブってわけでもないのに、なぜかてきとーにやる場合こういう傾向はあるんじゃないか?もちろんデブだとだめだというわけじゃないよ。すぐに思い浮かぶのはファクトリー@お台場ではじめてみたZAZEN BOYS の重量級ドラムス。ものすげー存在感だった。とにもかくにも、リズム隊はフロントになれませんです、めっちゃブルースです、みたいなところはまったくないとは言えないだろう。
 それからすると、このバンドは微妙だ。フロントはアンガールズなんだろうけど、山根がベースになっているんだわな。で、ボーカルなし、サイドギターアリのファイブピースになっている。山根は歌も楽器も下手なのかとか、議論は尽きない。で、竹山は約束されたようにドラムス。かっこだけでえらんだんじゃないだろうけど、この手のサブカルチャーには少なからずバリアやディバイドをどこか感じてきたという、至極あたりまえで月並みなことを再確認した。まあゴスペルやブルースのビックママは言うまでもなく、ポップサウンドでもアリソン・モイエみたいのもいるわけだし、ンなこと言ったら、エブリシング・バット・ザ・ガールだって微妙かもしれないわけだけど、などというとファンが激怒するでしょうか。
・・・などとショーもない話をしたのでありました。一応ネタクリップということでございます。